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抗菌性根面う蝕修復材料の臨床応用を目指した抗菌メカニズムの解明と生体安全性評価

研究課題

研究課題/領域番号 22K20986
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

山本 真央  東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (50963427)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード根面う蝕 / 細胞毒性 / 生体適合性 / バイオフィルム / 抗菌活性
研究開始時の研究の概要

高齢者の残存歯の増加と共に,根面う蝕の罹患率が急増している.申請者は抗菌材料を含有したレジン系修復材料を考案し,根面う蝕に対する修復材料の開発を進めてきた.本研究では,抗菌材料含有レジン系修復材料のバイオフィルム形成阻害メカニズムと細胞毒性を明らかにし,抗菌材料含有根面う蝕修復材料の臨床応用を目指す.抗菌メカニズムや体細胞への低細胞毒性が明らかとなれば,レジン修復材料の臨床応用が可能となり患者の口腔内環境の改善へとつながる.さらに根面う蝕による歯の破折を防止することで咀嚼機能低下の防止や誤嚥性肺炎の減少といった高齢者の全身状態の改善やQOLの向上といった波及効果も期待できる.

研究実績の概要

本研究では、これまでの研究成果から得られた最適量の抗菌材料を添加した4-META/MMA-TBBレジン系修復材料の(1)バイオフィルム形成阻害メカニズムと、(2) 細胞毒性を明らかにし、臨床応用のための検討を目的とする。この材料は根面う蝕をターゲットとした全く新しい修復材料であり、従来の修復材料よりも根面う蝕に対して顕著な効果を発揮できることが期待されている。
2023年度:2022年度で実施した関連材料物性の評価において、生体活性ガラス含有4-META/MMA-TBBレジンは、いずれも従来の4-META/MMA-TBBレジンよりも有意に低い曲げ強さを示す結果となった。この結果を参考に、本研究の関連材料として抗菌材含有4-META/MMA-TBBレジンに加えて、生体活性ガラス4-META/MMA-TBBレジン3種と改良型4-META/MMA-TBBレジンの物性評価を実施した。物性評価として三点曲げ試験を行い、4-META/MMA-TBBレジンの曲げ強さについてWeibull分析を用いて統計学的に解析した。本実験の結果、生体活性ガラス含有4-META/MMA-TBBレジンのうち2種類はいずれも従来の4-META/MMA-TBBレジンよりも有意に低い三点曲げ強さを示した。一方で、生体活性ガラスを含有しない改良型4-META/MMA-TBBレジンは、従来の4-META/MMA-TBBレジンとほぼ同等の曲げ強さを示した。この相違の要因として、添加した生体活性ガラスや顔料が強度に影響を与えたためである可能性が考えられた。今後、4-META/MMA-TBBレジンの歯質接着性や、生体活性および細胞毒性について評価を行う予定である.これらの研究成果については、次年度に国際学会で発表、論文作成まで進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2023年度は実際の実験に先立ち、予備的検討として物性試験を実施した。関連材料の実験を行ったことで、その材料の物性や予定している実験での注意点などを確認できたが、進捗に遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

2024年度は生体活性の評価や歯質接着性の評価、細胞毒性試験を行い、論文作成に向けた実験データの整理を実施予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 生体活性材料含有4-META/MMA-TBB レジン系修復材料の機械 的強度2022

    • 著者名/発表者名
      山本真央,猪越正直,菊田美穂,水口俊介
    • 学会等名
      令和4年度公益社団法人日本補綴歯科学会九州支部学術大会にて報告した.
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2024-12-25  

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