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HMGB1が破骨細胞の分化制御を介して歯周炎の進行に及ぼす免疫学的影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K20992
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関岡山大学

研究代表者

平井 杏奈  岡山大学, 大学病院, 医員 (60966547)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードHMGB1 / マクロファージ / 破骨細胞
研究開始時の研究の概要

High Mobility Group Box 1(HMGB1)は,真核細胞に存在する核内タンパク質で,組織の損傷や壊死によって細胞外へ放出されて炎症性サイトカインの発現を増強する。
歯周炎は,歯周病原細菌に起因する過剰な免疫応答によって破骨細胞の分化が誘導され,歯槽骨吸収が起こる慢性炎症性疾患である。我々は,HMGB1を中和すると歯周炎症と歯槽骨吸収が抑制されることを歯周炎モデルマウスで明らかにしたが,歯周炎においてHMGB1が破骨細胞の分化に及ぼす影響は不明である。そこで本申請では, 歯周炎におけるHMGB1の影響を,破骨細胞の分化に着目して検討する。

研究実績の概要

HMGB1(High Mobility Group Box1)は,全ての真核生物に存在する非ヒストン性の核内タンパク質の一つである。組織の損傷や壊死によって細胞外へ放出され,炎症性サイトカインの発現を増強する炎症性メディエーターとなる。
歯周炎は,歯周病原細菌に起因して過度な炎症反応が起こることで歯周組織の破壊が進行する慢性炎症性疾患である。我々は,過去にHMGB1中和抗体を歯周炎 モデルマウスに投与すると,歯周組織の炎症と歯槽骨の吸収が抑制されることを明らかにした。しかし,詳細なメカニズムには不明な点が未だ多い。 本申請書では,歯周炎の病態におけるHMGB1の詳細な免疫学的役割を明らかにすることを目的とし,HMGB1が破骨細胞の分化に及ぼす影響を検討する。 まずは,HMGB1中和抗体腹腔内投与マウス,および,HMGB1コンディショナルノックアウトマウスから骨髄由来単球細胞を採取し,破骨細胞に分化する前の段階である,マクロファージに分化することを確認した。
それぞれのマクロファージの分化度をフローサイトメトリで解析したところ,コントロール群(野生型群,C57BL6雄マウスから採取した骨髄由来単球細胞)と比較して,M1マクロファージへ分化した細胞の割合は少ないことがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

HMGB1コンディショナルノックアウトマウスの繁殖がうまくいかず,系統が途絶えそうになっているため,再度繁殖を試みている途中である。

今後の研究の推進方策

今後は,HMGB1コンディショナルノックアウトマウスの繁殖を再度試みる。
それと同時に,コントロール群(野生型群),HMGB1中和抗体投与マウス群,およびHMGB1コンディショナルノックアウトマウス群から採取した骨髄由来単球細胞を破骨細胞に分化させ,計画通り実験を行う

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2024-12-25  

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