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間葉系幹細胞集塊の臨床応用に向けた新規歯周組織再生療法の開発と再生メカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K20994
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関広島大学

研究代表者

曽根 久勝  広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (00964173)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード間葉系幹細胞 / 歯周組織再生 / 歯周病 / 軟骨分化
研究開始時の研究の概要

現代の歯科医療において歯周病によって生じた重篤な歯周組織欠損の再生は非常に困難である。そこで、進行した歯周炎に対しても利用可能な新しい歯周組織再生療法の開発が必要であると考える。
本研究では、間葉系幹細胞と細胞自身が産生する細胞外基質によって構成された細胞集塊(C-MSCs)を重篤な歯周組織欠損に移植することで歯周組織再生効果を発揮することを示し、またその再生メカニズムを解明することで臨床応用に向けての新しい治療法の確立を目的とする。

研究実績の概要

申請者の研究室では間葉系幹細胞(MSCs)と細胞自身が産生する細胞外基質(ECM)からなる立体的間葉系幹細胞集塊Clumps of MSCs/ECM complexes(C-MSCs)を樹立した。これまでにラットの頭蓋冠欠損やビーグル犬の根分岐III級欠損に対して、C-MSCsを同種移植あるいは自家移植することで有効な骨・歯周組織再生を促すことを明らかにした。一方で、現在再生治療の適応とならない、より重篤な大規模歯周組織欠損モデルに対するC-MSCsの歯周組織再生効果については十分に検討されておらず、また将来的な臨床応用を考慮すると、ヒト由来C-MSCsの歯周組織再生効果についても十分に検討されていない。
本研究では、ヌードラットの下顎第1大臼歯の遠心根が露出するように1×4×4 (mm)の骨を削除し、根面のスケーリング・ルートプレーニングを行った重篤な大規模歯周組織欠損モデルにヒト骨髄由来のC-MSCsを異種移植実験行い、移植後28、56日後に歯周組織再生効果、C-MSCsの挙動とヒト骨髄由来C-MSCsの機能について解析した。その結果移植なし群と比較したところ、CBCTでは一部根面を覆うように経時的に歯槽骨の再生を認め、HE染色像ではセメント質と歯根膜の再生が見られた。また、免疫染色を用いることでこれらの再生された一部組織には移植したC-MSC由来の細胞であることが明らかとなった。この結果からC-MSCsが自ら分化することで大規模歯周組織欠損モデルに対して有効な歯周組織再生が得られたと同時にヒト骨髄由来C-MSCsは歯周組織再生において機能的に働くことが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2023-12-25  

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