研究課題/領域番号 |
22K21001
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
村上 侑 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (00962135)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | poorly-contained欠損 / FGF-2 / DBBM / 歯周組織再生療法 |
研究開始時の研究の概要 |
塩基性線維芽細胞増殖因子 (FGF-2) は,歯周組織再生療法における成長因子として使用されている。また,脱タンパクウシ骨ミネラル (DBBM) は足場材として臨床応用されている。 診療ガイドライン等では骨壁の裏打ちの無い,より重篤な骨欠損形態であるpoorly-contained欠損に対し,成長因子と足場材の併用療法が推奨されているものの,FGF-2とDBBMの併用による治癒の詳細は明らかになっていない。 そこで本研究は,ラットのpoorly-contained型歯周組織欠損モデルに対するFGF-2とDBBMの併用が歯周組織治癒に及ぼす効果と,そのメカニズムを明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
骨壁の裏打ちの無い,重篤な骨欠損形態である“poorly-contained欠損”の歯周組織再生は臨床課題の1つである。本研究は,ラットのpoorly-contained型歯周組織欠損モデルに対する塩基性線維芽細胞増殖因子 (FGF-2) と脱タンパクウシ骨ミネラル (DBBM) の併用が歯周組織治癒に及ぼす効果と,そのメカニズムを明らかにすることである。 poorly-contained欠損においてFGF-2とDBBMの併用は,DBBMが足場およびFGF-2の担体として機能し,細胞増殖および血管新生を促すことにより,新生骨形成を促進することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで我々の研究グループは,FGF-2とDBBMの併用による効果について,ラット3壁性様歯周組織欠損モデルを用いて検討を行ってきた。DBBMがFGF-2の担体としても機能することを示し,両者の併用は3壁性様骨欠損において歯周組織治癒を促すことを見出した。診療ガイドライン等では poorly-contained欠損に対し,成長因子と足場材の併用療法が推奨されているものの,併用による治癒の詳細は明らかになっていない。本研究の成果として,これまで保存不可と診断していた重篤な歯周組織欠損に対する,効果的かつより予知性の高い歯周組織再生療法の確立への一助となった。
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