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多因子疾患である口蓋裂発症における環境因子と遺伝因子の相互作用メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K21013
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

廣瀬 匠  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (60965276)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード口蓋裂 / 多因子疾患 / 環境因子 / 遺伝因子 / 相互作用
研究開始時の研究の概要

口唇口蓋裂はヒトの顎顔面領域において最も一般的な先天性疾患であり、咀嚼障害、構音障害、審美障害などを伴い患者のQOLを低下させる。現在、口蓋裂は複数の遺伝因子と環境因子との相互作用により閾値を越えることで発症する多因子疾患と考えられている。それにも関わらず相互作用の影響やメカニズムについては未だ不明な点が多い。そこで我々は遺伝因子であるEgfrやp63の遺伝子組み換えマウスに環境因子であるデキサメタゾン(DEX)を投与することで相互作用の影響、メカニズムの解明を行う。本研究は今後の口蓋裂の新たな診断方法の確立や予防・治療法の開発の糸口となることが期待できる。

研究成果の概要

口蓋裂は複数の遺伝因子と環境因子との相互作用により閾値を越えることで発症する多因子疾患であると考えられているにもかかわらず、そのメカニズムは明らかになっていない。本研究では口蓋裂の環境因子であるデキサメタゾン(DEX)と遺伝因子であるp63に着目し、相互作用の解明を目的とした。野生型マウスへDEXを投与した場合に対してp63ノックアウトマウスへDEXを投与した場合は口蓋裂の発症率が有意に低いことが明らかとなった。また、葉酸の添加によりDEXによる口蓋突起癒合不全が回復することが明らかとなり、そのメカニズムは葉酸がDEXによるp63の消失抑制を阻害することによる可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

口蓋裂は多因子疾患であると考えられているにもかかわらず、実際に環境因子と遺伝因子の相互作用のメカニズムは明らかになっていない。このことに焦点を当てるという点で学術的意義がある。環境因子と遺伝因子の相互作用のメカニズムが解明されることで今後の多因子疾患に対する新たな診断方法の確立や予防・治療法の開発の糸口となることが期待できるという点で社会的意義を有している。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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