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硝子様変性と歯根吸収におけるストレス性炎症因子cPLA2の役割

研究課題

研究課題/領域番号 22K21045
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関長崎大学

研究代表者

一瀬 悠依華  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (80967589)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード歯根吸収 / cPLA2 / ホスホリパーゼ / 矯正治療
研究開始時の研究の概要

矯正力負荷時の歯根吸収発症の過程の分子生物学的な原因や経路はほとんど分かっていない。Ca2+依存性 cytosolic phospholipase A2 (cPLA2) が、虚血性細胞死の誘発機能のみならず、破骨細胞分化・活性化の促進機能を有することが示唆されていることから、その阻害が歯根吸収の抑制に働く重要なファクターとなりうる可能性を想起した。そこで、本研究では、cPLA2阻害剤を用いて、歯根吸収へのcPLA2の関与を硝子様変性(虚血性細胞死)と破骨、破歯細胞活性化機構の両面から検証し、そのメカニズム解明に迫りたい。

研究成果の概要

矯正力負荷時の圧迫側の歯根膜組織は、血管が圧縮され血流の供給が減少することから低酸素環境になる。近年、歯根吸収発症の過程には、その低酸素環境に起因する硝子様変性(虚血性細胞死)と、破骨・破歯細胞の分化・活性化が深く関与していることが明らかになってきた。そこで、本研究では、cPLA2阻害剤を用いて、歯根吸収へのcPLA2の関与を検証した。cPLA2阻害剤投与により歯根吸収が抑制される傾向が認められ、cPLA2は歯根吸収の発症に関与していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯科矯正治療において、歯根吸収は最も頻繁に認められる副作用の一つであり、歯根吸収が甚だしい場合には抜歯に至ることもあるため、多くの歯科医師は、一刻も早い歯根吸収の予防法の確立を求めている。しかし、世界的にもその原因やメカニズムはほとんど解明されておらず、歯根吸収の予測法や、その予防法もないのが現状である。よって、本研究においてcPLA2阻害による歯根吸収への抑制効果が立証され、そのメカニズムの一端が解明されれば、歯根吸収の研究において大きな一歩となる。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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