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口腔癌患者由来・癌関連線維芽細胞、機能性RNA解析に基づく治療標的分子の 探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K21052
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関千葉大学

研究代表者

駒 綾香  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (60963098)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード癌関連線維芽細胞 / マイクロRNA / 口腔扁平上皮癌 / 機能性RNA
研究開始時の研究の概要

OSCC手術検体からCAFの初代培養法を確立し、複数のOSCC-CAFを樹立、更にRNAシークエンスによりOSCC-CAFマイクロRNA発現プロファイルを作成し、OSCC、OSCC-CAF、正常線維芽細胞の比較から、OSCC-CAFに特異的な発現を示すマイクロRNAを明らかにした。本研究ではOSCC-CAFに特異的なマイクロRNAを、OSCC細胞株または線維芽細胞株に核酸導入し、これらマイクロRNAの機能解析と制御する分子ネットワークの探索を立案した。OSCCの悪性化に関わる分子経路が明らかになれば、これら経路を遮断する分子の探索(ドラッグリポジショニング)に繋がると思われる。

研究成果の概要

口腔扁平上皮癌(OSCC)は固形癌のひとつであり、その間質組織には癌関連線維芽細胞(CAF)の割合が多く存在する。CAFは癌の性質や薬剤感受性を修飾し、癌の進展に有利な微小環境を構築している。本研究では、OSCC手術検体からCAFおよび正常線維芽細胞(NF)の単離を成功させ、RNA次世代シークエンス解析を用いてOSCC-CAFに特異的な発現を示し、OSCC悪性獲得化に深く関与する可能性を秘めたマイクロRNAの存在を明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

口腔扁平上皮癌(OSCC)は、手術・放射線・化学療法などの治療に対し治療抵抗性を獲得し、局所再発や遠隔転移を引き起こす。癌組織において間質を構成する構成する主な細胞は線維芽細胞であり、これらが細胞増殖因子などを産生し、腫瘍細胞の増殖や浸潤を促進するとの報告があり、癌治療における新たな標的として脚光を浴びつつある。また最近では、癌細胞と周辺細胞の細胞間のコミュニケーションに、マイクロRNAを含む細胞外小胞の関与が報告され、マイクロRNAを指標とした癌診断法の開発研究が脚光を浴びている。OSCCの悪性化に関わる分子経路が明らかになれば、これら経路を遮断する分子の探索に繋がると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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