• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

免疫チェックポイント分子 (CTLA-4) の作用から探る新規歯周治療の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K21071
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関東京歯科大学

研究代表者

小谷地 咲  東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (90962134)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード歯周病 / CTLA-4 / 歯槽骨吸収 / 破骨細胞 / 免疫チェックポイント / 破骨細胞分化 / 歯周炎
研究開始時の研究の概要

本研究では,破骨細胞分化におけるシグナル伝達経路を制御し,Lipopolysaccharide誘発性骨吸収を調節することが報告されている脱リン酸化酵素,PP2Aに着目し,CTLA-4がどの様な機構で破骨細胞分化の調整にかかわるのかを詳細に解析する。またin vivoでは,CD80/86非存在下においてもCTLA-4が他の経路を介して骨吸収に影響を及ぼす可能性があることを踏まえ,CD80/86-/-マウスを用い,CTLA-4投与後の歯周組織の動態を評価する。また,治療法確立へのアプローチとして,歯周炎マウスモデルへのCTLA-4-Ig局所投与を行い,歯周組織や他の骨格へ及ぼす影響を評価する。

研究成果の概要

本研究は,CTLA-4の詳細な破骨細胞分化調節メカニズムの検討を目的とした。破骨細胞前駆細胞であるRAW264.7 細胞へのCTLA-4-Ig 添加により,NF-κB リン酸化は抑制される傾向が認められた。PP2A siRNA 群では,CTLA-4-Ig 添加によるCathepsin K, Trap の発現抑制は確認されなかった。破骨細胞様細胞数は,Control siRNA 群と比較し,PP2A siRNA 群で増加する傾向が確認された。これより,NF-κB 経路とPP2A 発現の調節は,CTLA-4-Ig による破骨細胞分化抑制メカニズムの一つであることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々はこれまでに,免疫チェックポイント分子の一つである細胞傷害性Tリンパ球関連抗原4 (CTLA-4) が破骨細胞分化を抑制し,歯周炎マウスモデルにおける歯槽骨吸収量を減少させることを明らかにした。本研究はそのメカニズムを解明することを目的とし,成果としてNF-κB 経路とPP2A 発現の調節が,CTLA-4-Ig による破骨細胞分化抑制メカニズムの一つであることが示唆された。本申請研究から得られた知見は,歯周炎における歯槽骨吸収メカニズム解明の一助となり,新たな歯周治療の開発基盤となり得ると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The potential mechanism of CTLA-4-Ig-mediated osteoclast differentiation2022

    • 著者名/発表者名
      Saki Nakane-Koyachi, Kentaro Imamura, Tasuku Murakami, Rio Hisanaga, Kazuyuki Ishihara, Atsushi Saito
    • 学会等名
      第108回アメリカ歯周病学会共催日本臨床歯周病学会・日本歯周病学会2022大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi