研究課題/領域番号 |
22K21078
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松本 博成 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (50966108)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 認知症 / 援助行動 / プログラム理論 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、他者に対する援助行動の促進を目的とした健康教育プログラムが多く開発・実施されている。しかし、援助行動を阻害する状況要因については研究が蓄積されている一方で、援助行動の促進のための理論的根拠は十分に確立されていない。本研究は特に認知症サポータ養成講座に着目し、類似の教育プログラムの分析や介入研究を通して、認知症とともに生きる人に対する援助行動促進のプログラム理論を構築することを目的とする。
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研究実績の概要 |
1年目である2022年度は、他者に対する援助行動の促進を目的とした健康教育プログラムの事例を収集し、それらのプログラム理論の検討を行った。特に、認知症とともに生きる人に対する態度のうち、明示的態度と暗黙的態度の差異に着目し、暗黙的態度の測定に関する予備的実験の結果を分析した。認知症を対象とした潜在的態度の測定は1件しか先行研究がなく、特に中高年者を対象とした今回の測定結果がこの分野の研究に貢献すると考えられる。また、次年度以降に効果検証を行う認知症教育プログラム(eラーニング)の開発を進めた。VRの視聴が可能な学習管理システムの選定は完了、プログラムのスクリプトは完成し、マテリアルの作成とオーサリングを進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定していた認知症以外を対象とした健康教育プログラムに関する調査が十分に進めることができなかった。一方で、認知症を対象とした教育プログラムについては、予定通り研究を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2年目の2023年度は、まず認知症を対象とした健康教育プログラムに関する研究を先行して行う。具体的には、潜在的態度に関する分析、地域レベルでの認知症フレンドリネスの評価指標の開発、eラーニングシステムを用いた理論検証環境の開発および実証を進める。その上で、認知症以外の健康教育プログラムとの比較検討については各専門の研究者との意見交換を通じて、理論的な検討を進める。
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