研究課題/領域番号 |
22K21084
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山崎 雪恵 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (60444676)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 孤独死 / 看取り / 法医解剖 / PMI-f / 孤立死 |
研究開始時の研究の概要 |
法医解剖事例における孤独死事例の詳細な調査から、孤独死に至った背景要因を明らかにし、その予防対策へつなげる知見を得ることを目的とする。その方法として、法医解剖事例の中から、自宅で死亡した事例を抽出し、社会との関わりの有無により孤独死群、非孤独死群に分類し、各事例の背景要因について検討する。また、各種検査結果より生前明らかにされていなかった疾患の検索を行い、孤独死と疾患の関連についても検討を試みる。
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研究成果の概要 |
孤独死のリスク要因を明らかにすること、そして予防対策へつなげることを目的とし、法医学情報を用いて自宅死亡事例を抽出し、各事例について詳細な調査を行った。自宅死亡事例について、死亡から発見されるまでの時間を算出し、3日未満群と3日以上群に分類した。 3日以上の群では、男性、独居、無職、介護認定なしといった特徴が見られ、社会的に孤立している状況が窺われた。独居でも早期に発見される要因としては、定期的な介護や親族の訪問があること、65歳未満の独居者は有職者が多く、同僚が異変に気付きやすいといった点があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会の進行とともに、独居高齢者が増加し、孤独死はこれから増加していくと考えられる。その中で、独居でも安心して生活できるような地域の仕組みづくりのための知見が得られたと考えている。例えば、独居でも早期に発見される要因として定期的な訪問があることがあげられ、介護、配食といった定期的なサービスを受けることで異変に早く気付くことができる。また、郵便物の堆積などの異変に地域住民が気付いたのが発見のきっかけとなったことも多かったことから、地域と関わりが希薄な人であっても、地域での見守りといった対策によって死後早期に発見できる可能性が示唆された。
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