研究課題/領域番号 |
22K21088
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
赤井田 将真 鹿児島大学, 医学部, 特任研究員 (80965567)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フレイル / 軽度認知障害 / 身体機能 / 心血管機能 / 動脈硬化 / 生活様式 / ライフスタイル / マルチドメイン / MCI / 認知的フレイル / 生活行為 / CAVI / 高感度CRP / 地域在住高齢者 / 認知機能 |
研究開始時の研究の概要 |
認知的フレイルは身体的フレイルおよび認知機能障害が併存している状態とされ、身体的フレイル、認知機能障害の単独の症状よりも認知症発症リスクが高いことが報告されている。認知的フレイルは介入による可逆性を有することが報告されているが、認知的フレイルの背景病理や保護因子は明らかになっていない。本研究では、地域在住高齢者を対象に①認知的フレイルの背景病理を検討すること、②認知的フレイルに保護的に働く生活様式・活動様式を検討することを目的とする。本研究の結果により、認知的フレイルの背景病理および保護因子を特定することができれば、将来の要介護状態・認知症予防を目的とした支援に貢献できると考える。
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研究成果の概要 |
2018年度から2023年度までを連結した5年間の追跡データ分析では、認知的フレイルの発生率は2.5%であった。認知的フレイルと平均CAVI(cardio-ankle vascular index)との関連が認められ、高感度CRPとの関連は認められなかった。認知的フレイルと12種類の生活活動(身体的、認知的、社会的活動)との関連を検証した結果、週に1回以上の軽い運動や定期的な運動、土に触れる機会を有することや、地域の祭りや行事への参加、町内会活動への参加、ボランティア活動に取り組んでいる者は認知的フレイルを有する者の割合が有意に低かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、動脈硬化の指標でもあるCAVIを制御することや、積極的な生活活動への参加(特に身体活動および社会活動)を促すことは地域在住高齢者の認知的フレイルに対する予防的視点として有益である可能性が示された。
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