研究課題/領域番号 |
22K21097
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
橋本 忠幸 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別任命教員助教 (70966928)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 医学教育 / 指導医養成 / 若手指導医 / オンライン学習 / ファカルティ・ディベロップメント |
研究開始時の研究の概要 |
指導医というと熟年の医師を思い浮かべることが多いが、実際には卒後数年経過した、若手医師が教育の現場で中心的な役割を担っている。しかし、彼ら彼女らは指導者としてのスキルを教授されていないため、指導能力が不十分となっていることが多い。若手医師向けの系統的な指導医養成オンラインプログラムを開発・検証し、効果的な学習を提供するために必要な要素を明らかにすることが本研究の目的である。系統的な指導医養成オンラインプログラムを提供し、質と量の両面からプログラムの効果検証を行う。より効果的なオンラインプログラムの要素を抽出し、プログラムの改良に繋げることで、本邦における若手医師の臨床教育力向上に寄与しうる。
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研究実績の概要 |
若手指導医養成オンラインプログラムを40名が参加できるようにプラットフォームを改良した。さらに学習をサポートするインストラクターを卒業生から募り、多くの参加者が参加できた。2ヶ月毎に年6回のライブ授業があるオンラインコースで、反転学習を促進するため、ライブ授業の間に様々な課題を提供している。忙しい若手医師が参加しやすくなるように、学習管理システムのインターフェイスを見やすくしたり、リマインダーを公式LINEを使い、よりユーザーフレンドリーになるように調整した。6回のコース毎に参加者本人や参加者が参加する施設の研修医(教えられる側)と指導医(教わる側)からアンケートをとり、6回のコース後にフォーカスグループインタビューも実施した。現在はその結果を質的研究として解析中である。 また、学習管理システムには参加者のログが残っており、どの程度の時間、学習管理システムで学習したか、どのタイミングで事前学習を行ったかも解析可能である。それらのデータを元に更にプログラムの改善をはかる。上記で得た知見の一部をヨーロッパ医学教育学会で現地発表し、類似した研究を行っている研究者と協議を行い、意見交換ができた。 2023年3月に岐阜大学医学教育開発研究センターの西城先生、テキサス大学サンアントニオ校のKanapa Kornsawad先生、ハワイ大学のMasayuki Nogi先生と協同でハイブリッドセミナーを行い、60名の参加者が集まり、参加者からデータを収集できた。オンサイト(現地)参加した参加者とオンライン参加した参加者からアンケートを募り、参加に対する満足度をアンケートで確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特に進歩状況には問題なく、予定通りデータの収集は行えた。
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今後の研究の推進方策 |
予定通り、若手指導医養成オンラインプログラムは多くの参加者が参加してもらい、ハイブリッドセミナーにも多くの参加者が集まった。今後はそこで集めたデータを質的、量的に解析する。
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