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妊孕性温存治療を受けた女性乳がん患者の妊娠・出産へ向かう体験

研究課題

研究課題/領域番号 22K21098
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関四天王寺大学

研究代表者

小西 玲奈  四天王寺大学, 看護学部, 講師 (20962476)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード若年性乳がん / がん薬物療法 / 妊孕性 / がん看護 / 妊孕性温存療法 / 看護支援 / 乳がん看護 / 妊孕性温存治療
研究開始時の研究の概要

本研究は,研究対象者に過去の体験を思い起こして語ってもらう面接調査を用いた後向き観察研究である。がん薬物療法開始前に妊孕性温存治療を受け,かつ,温存した受精卵・卵子・卵巣組織を用いて胚移植を受けた女性乳がん患者に,研究実施者作成の面接ガイドを用いた半構造化面接を行う。その面接内容の逐語録をデータとして内容分析を行い,必要な看護支援について検討する。

研究実績の概要

本研究の目的は、乳がん薬物療法開始前に妊孕性温存治療を受けた女性乳がん患者の妊孕性温存治療後から妊娠・出産に向かう体験を明らかにし、必要な看護支援について検討することである。
乳がん治療に対して、がん薬物療法(細胞障害性抗がん薬、分子標的薬、ホルモン薬)は効果的に使用されている一方、さまざまな有害事象を引き起こす。その有害事象の一つに、生殖能へ影響を及ぼす可能性が指摘されており、将来的に子どもを望む人にとっては、妊孕性温存治療(妊娠するための力でもある妊孕性を保持するための治療)を受けるかどうかを検討し、生殖能に影響する前、すなわち、がん薬物療法が始まる前に妊孕性温存することが可能となっている。
これまでの研究では、生殖年齢にある女性乳がん患者が、がん治療とともにどのように妊孕性に対する意思決定をするのか、その詳細な過程を明らかにした。これにより、意思決定過程のパターンを予測することが可能となり、迷いや混乱などの多様な感情を促す支援、医師と連携した診断時の情報提供、温存する場合の継続支援、温存しない場合における継続的支援と子どもを望む気持ちへと変化したときの支援が示唆された。そこで、本研究では妊孕性温存治療を受けた後、手術やがん薬物治療、放射線治療を含む乳がん治療とともに、患者が妊娠や出産へと向かう体験を明らかにする。これにより、子どもを望む女性乳がん患者に対して、がん治療とともに将来の新しい命について検討できること、将来的な人生計画・家族計画という視点からの支援へと繋げられること、また、患者体験の理解の共有が可能となる。2022年には関連する文献検討と申請者所属機関および研究協力機関での研究倫理審査委員会の承認を経て、2023年より研究参加の同意を得た研究参加者に対して面接を開始している段階である。面接内容をデータ化して分析するため、面接の継続と分析を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

申請者所属および研究協力施設研究倫理委員会の承認を経て、面接の段階である。本研究の対象選定条件に該当する研究参加候補者(以下、候補者)数は、目標とする人数を満たしている。ただし、候補者の体調や候補者を取り巻く事情等の理由により目標数には到達していないため、当初の計画よりやや遅れている進捗状況である。

今後の研究の推進方策

研究参加候補者の体調や候補者を取り巻く事情等の理由により、参加の協力が得られないことを鑑みて、さらに選定条件を満たす候補者を探す必要がある。したがって、研究協力者への依頼と情報交換と共有を密にして継続していく。また、面接内容のデータ化と並行してデータ分析を進めていく。関連学会において情報提供しながら、他施設での状況について情報収集していく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2024-12-25  

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