研究課題/領域番号 |
22K21111
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
丹羽 史織 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (80963545)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / 超音波診断装置 / 乳がん |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は乳がん術後リンパ浮腫患者の皮下組織における水分貯留状況を超音波診断装置で判定するアセスメント支援ツールの確立を目指した基礎研究である。 乳がん術後リンパ浮腫の診断やケア評価は、主に自覚症状と視触診に頼ってなされており、皮下組織の内部構造の観察はなされていない。リンパ浮腫の進行は不可逆的であり、水分貯留を認める早期の段階において、ケア介入することが重要である。 そこで本研究では、看護師がケアの中で扱いやすい画像診断ツールである超音波診断装置で、この水分貯留を判定することを念頭に、その基礎段階として、超音波画像に画像解析技術を用いて、水分貯留を示す画像の特徴の抽出を試み、その精度を解析する。
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研究成果の概要 |
本研究は乳がん術後リンパ浮腫患者を対象に、超音波診断装置で皮下組織におけるリンパ液貯留状況を判定することを念頭に、その基礎段階として、超音波画像解析技術を用いて、リンパ液貯留を示す画像の特徴の抽出を試みた。 リンパ浮腫患者の両上肢の超音波画像を取得し、その皮下組織部分に画像解析の手法(仮想体積を用いたフラクタル解析)を用いて解析を行った。その結果、仮想体積を用いたフラクタル解析の”complexity"が、皮下組織のリンパ液貯留の有無の検出に有効な指標であることを、新たに発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リンパ浮腫の皮下組織の状況をリアルタイムに描写するアセスメントツール開発をすることが喫緊の課題である。本研究ではリンパ浮腫患者のリンパ液貯留を示す画像の特徴の抽出を試みた。将来的には、超音波診断装置のみでリンパ浮腫の皮下組織の水分貯留状況を簡便に判定できるプログラムが実現することにより、最適なケア選択・提供につながっていく。本研究結果は、そのための基礎データとなった。
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