研究課題/領域番号 |
22K21119
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
阿部 世史美 大分大学, 医学部, 助教 (30962998)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日常の発声 / オーラルフレイル / 日常の発声の機会 / 高齢者の日常の発声の機会 / 地域高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、地域高齢者の日常の発声とオーラルフレイルとの関連を明らかにすることである。高齢者が発声する機会は、声帯機能や口腔機能の維持に影響し、オーラルフレイルに関連することが考えられる。しかし、オーラルフレイルの視点で高齢者の発声に言及した先行研究は見あたらない。そこで、本研究では、オーラルフレイル予防のニーズが高い地域高齢者を対象に、日常生活での発声の機会(頻度、時間等)と、声帯機能、口腔機能、嚥下機能の実態調査を行い、その関連を明らかにする。研究結果は、オーラルフレイル予防プログラムの検討・実施・効果検証など、次の段階の研究につなげる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、地域高齢者の日常の発声の実態を明らかにし、日常の発声と、オーラルフレイルの指標となる口腔機能、および嚥下機能、発声機能との関連について検討することである。 対象者は、通所事業所に通う要介護3以下の高齢者60名とした。対象者60名の平均年齢は83.9歳、男性19名、女性41名だった。日常の発声の機会は、「人との会話」「人以外への話しかけ」「1人での発声」に大別し調査した。対象者の98.3%が、同居家族の有無にかかわらず、毎日発声の機会をもっていた。統計解析では、毎日「人以外への話しかけ」を行う者は滑舌が良く、オーラルフレイルとの関連が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会が進展し、健康寿命の延伸は喫緊の課題となっている。オーラルフレイルの概念はそのような中で創出され、オーラルフレイルの予防は、フレイル予防、介護予防とも関連し、健康寿命の延伸につながる。本研究では、高齢者の日常の発声とオーラルフレイルとの関連について調査・分析を行った。研究の成果は、オーラルフレイル予防に向けたレクリエーション等のケア介入にエビデンスを与え、より効果的なケア実践を導くことが期待できる。また、高齢者自身が日常的に実施できるオーラルフレイル予防活動の方法論を確立する一助となる。
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