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看護職の「仕事‐組織パーパス結合感」の関連要因の検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K21141
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 好江  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (50968542)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード看護職 / Organizational Purpose / オーセンティックリーダーシップ / 看護管理 / 組織運営 / パーパス / 仕事‐組織パーパス結合感
研究開始時の研究の概要

多様な働き方や個人のライフスタイルに合ったキャリア構築を支援するには、個人の仕事への関与や熱中度合いだけでなく、組織で働くことで得られる仕事の社会的価値の認知も高めていくことが必要と考えられる。そこで、組織の社会的存在意義であるパーパスに着目し、先行研究では仕事が所属組織のパーパスにつながっている感覚である「仕事‐組織パーパス結合感」概念を尺度化し、仕事‐組織パーパス結合感が良好な職務心理状態と関連することを明らかにした。本研究では、仕事‐組織パーパス結合感を高める環境的・心理的要因を探索する。それにより、看護職がやりがいを持って働き続けることを促進する看護管理実践への手がかりを得られる。

研究成果の概要

本研究では、「仕事が組織のパーパス(社会的存在意義)につながっている」という認知を測定する「仕事-組織パーパス結合感尺度」(以下、結合感)の短縮版を開発し、看護職の結合感を高める要因を探索した。病院看護職216人のデータから、19項目の原版と同じ4因子構造を持つ10項目の短縮版を得た。全国の看護職2289人のデータ分析では、非病院施設や大規模病院勤務者の結合感が高く、上司のオーセンティックリーダーシップや権限委譲が結合感を高める可能性が示唆された。結合感の認識は組織規模や上司の行動に影響されることが示され、組織がパーパスを具現化するための方策を検討する上で重要な示唆を提供した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、個人のポジティブな働く経験を捉える新しい概念である「仕事‐組織パーパス結合感尺度」の短縮版尺度を開発し、看護職に適用可能であることを確認した。また、仕事‐組織パーパス結合感が、組織規模や上司の行動に影響されることが示され、この感覚を向上させるための看護管理実践の手がかりを得た。本研究は、仕事‐組織パーパス結合感の研究蓄積や、今後の介入研究、職種間比較研究の進展につながる基礎を提供している。多様な働き方の推進に向けて、仕事そのものへの関与時間やエンゲージメントを高める以外で、やりがいを持って働き続けることにつながる新しい要素である仕事‐組織パーパス結合感を活用することが期待される。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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