研究課題/領域番号 |
22K21147
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
徳地 暢子 香川大学, 医学部, 助教 (00962911)
|
研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 小児がん経験者 / AYA世代 / 就労支援 / 復学 |
研究開始時の研究の概要 |
小児がん経験者は晩期合併症などを有し、長期のフォローアップが必要である。そのため、AYA(Adolescent and Young Adult)世代となっても就労への困難が見られており、様々な支援が必要である。 本研究では、小児がん経験者への聞き取りを通し、小児がんを経験したAYA世代の学生の就労についての率直な思いや意欲、復学経験との関係を探る中で、その思いを支える要因と困難を明らかにする。その後、分析内容から焦点を絞り、多職種でのAYA世代の復学・就労支援プログラム構築につなげる。
|
研究実績の概要 |
小児がんを経験したAYA世代学生への復学・就労支援プログラム検討の基礎的研究として,小児がんを経験したAYA世代の学生へのインタビューを行い,質的に内容の分析を行う研究である。所属機関の倫理審査は通過し,2023年度中にリクルートできる限りの参加者9人に対してインタビューを実施した。これ以上のリクルートは困難であると判断し,データ収集は終了した。 インタビューの内容を確認すると,社会的相互作用が重視され,語られる現象にプロセス性が強く見られた。また,若年層へのインタビューであり,一部の参加者においては,研究者がその意味を確認しながらインタビューを行う必要があったため,より文脈性を踏まえた分析方法が適切であると判断した。以上の理由から,内容の分析に合致した修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチの手法に基づき分析を進めることとし,現在分析中である。分析には,分析の効率化,迅速化が図れるだけでなく,データの見落としを減らすために質的データ分析ソフト(COQDAS)を使用している。 今後,所属施設の質的研究に対して深い経験のある研究者,心理士などのスーパービジョンを受け,厳密性を高めた分析を進めていく計画である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究参加者のリクルートに時間を要した。また,参加者は主に病院の外来を受診されているため,外来日時とインタビュー日の調整にも時間を要した。
|
今後の研究の推進方策 |
質的データ分析ソフトを使用して,インタビューの内容分析を進める。 分析終了後,学会での発表および投稿予定である。 研究結果は,今後計画する復学・就労支援プログラム作成の基礎的資料とする。病院の外来担当者らとともに検討していく予定である。
|