研究課題/領域番号 |
22K21152
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
田邉 祐子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 助教 (60964260)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | アラーム疲労 / 集中治療室 / 看護師 / 実態調査 / 関連要因 / 医療従事者 / 多施設横断観察研究 / 循環器病棟 / 医療機器 |
研究開始時の研究の概要 |
医療現場では、多種類かつ大量のアラームが繰り返し続くと、医療従事者は「アラーム疲労」に陥ることが指摘されている。アラーム疲労が起こるとアラーム音を無視する行動を起こす恐れがある。近年、このアラーム疲労に関する研究が世界中で注目されている。「アラーム量」を減らす研究は多いが、「アラーム疲労」の実態調査やアラーム疲労の関連要因を検討した研究は非常に少ない。本研究は、臨床で医療機器を最も多く管理する集中治療室に勤務する看護師のアラーム疲労の実態調査及び、アラーム疲労の関連要因の分析を実施する。アラーム疲労度を明らかにすること、関連要因を分析することは、アラーム疲労の対策の一助になることが期待できる。
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研究実績の概要 |
1. 研究開始の背景:医療現場では、多種類かつ大量のアラームが繰り返し続くと、医療従事者は「アラーム疲労」に陥ることが指摘されている。アラーム疲労が起こるとアラーム音を消音にしたり、無視したりする行動を起こす恐れがある。近年、このアラーム疲労に関する研究が世界中で注目されている。「アラーム量」を減らす研究は多いが、「アラーム疲労」の実態調査やアラーム疲労の関連要因を検討した研究は非常に少なく、日本の臨床においてどの程度のアラーム疲労が起きているのか実態調査がされていなかった。 2. 研究の目的:集中治療室に勤務する看護師のアラーム疲労の実態の調査及び関連要因を検討する。 3. 研究の方法:研究デザインは、多施設横断観察研究で、郵送留め置き法による無記名の自己記入式の質問紙調査法を用いて調査する。対象者は集中治療室の日勤帯に勤務する看護師である。調査内容は、アラーム疲労度はNurses’fatigue in relation to clinical alarms尺度の翻訳を用いる。関連要因は、先行研究を参考に14項目とする。分析方法は、①記述統計により対象者の特徴を示し、データの正規性を確認する。②ピアソンの積率相関係数により、独立変数と従属変数の関係性の強さを検討する。③重回帰分析により、アラーム疲労に関連する要因間の強さを検討する。 4. 研究成果:本研究の関連研究である「循環器病棟における看護師のアラーム疲労の実態と関連要因の検討」について、心電学関連春季大会2023に演題の応募を行い、2023年4月22日(土)の一般演題6セッション:デバイス関連・その他で口頭発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2.研究の調査内容について、再度共同研究者と再検討を行い、集中治療室の看護師に調査内容が適しているかの議論を行い、集中治療室に勤務していた元看護師をスーパーバイザーとして助言を受け、調査項目を集中治療室に特化した「リーダーの経験年数」「看護必要度」、「アラーム音量の設定」、「アラームの聞き漏らしの有無」「アラームを頻回に感じる回数」の項目を増やし、自由記載も出来るようにしたため、遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
1.本研究の利益相反及び帝京平成大学人対象研究倫理委員会に申請中である。 2.倫理審査承認後、各施設に調査票を郵送予定である。 3.質問紙調査の集計及びデータの解析 4.論文の作成及び学会発表もしくは雑誌投稿 5.関連研究である「循環器病棟に勤務する看護師のアラーム疲労の実態と関連要因の検討」の雑誌投稿
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