研究課題/領域番号 |
22K21157
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
片木 宗弘 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (40965620)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 精密質量データベース / ニタゼン類 / デザイナーベンゾジアゼピン類 / LC/MS / TOF-MS / 高分解能質量分析 / 新規乱用薬物 / スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
近年、使用される薬物が多様化し、次々と新規薬物が登場するがそれらの機器分析データは皆無に近いものがある。そのため、新規薬物の使用が疑われる事件・事故では、原因となる薬物を迅速かつ正確に特定することが非常に困難な状況となっている。 本研究では、特に乱用が危惧される「デザイナードラッグ」のうち、特に摂取量が極微量で薬理作用を発現するニタゼン類及びデザイナーベンゾジアゼピンについて、想定される薬物の分子式から計算される精密質量についてのデータベースを作成する。作成したデータベースを、法医解剖における薬毒物検査に適用することで、ニタゼン類及びデザイナーベンゾジアゼピンの見逃し回避の実現を目指す。
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研究成果の概要 |
近年その乱用が欧米を中心に社会問題の一つとなっている、「デザイナードラッグ」の中でも特に摂取量が極微量で、その薬理作用を発現するベンゾイミダゾール系鎮痛薬(ニタゼン類、NZ)及びベンゾジアゼピン誘導体(デザイナーベンゾジアゼピン、DBZ)について、化学構造式に基づく精密質量データベースを作成した。本データベースを、薬物中毒死が疑われるご遺体から採取した試料の分析に適用することで、中毒原因薬物を同定することが可能となり、網羅的スクリーニングによるこれら薬物の見逃し回避が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年その乱用が欧米を中心に社会問題の一つとなっている、ベンゾイミダゾール系鎮痛薬(ニタゼン類、NZ)及びベンゾジアゼピン誘導体(デザイナーベンゾジアゼピン、DBZ)は極微量でその薬理作用を発現することから、その摂取証明には超微量分析が不可欠である。本研究により作成した、これら薬物の精密質量データベースを、薬物中毒死が疑われる法医解剖試料に適用することで網羅的スクリーニングが容易となり、死因究明におけるこれら薬物の見逃し回避が期待できる。
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