研究課題/領域番号 |
22K21159
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
山中 晶子 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (10965833)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | older dialysis patients / not terminally / advance care planning / opportunity to think |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの透析療法は、一旦開始すると生涯継続する治療として認識されてきた。透析医学会よりアドバンス・ケア・プランニング(advance care planning:以下ACP)を取り入れた提言が出されたものの透析患者へのACPは進んでいない。 ACPは、患者の希望する終末期医療について家族や医療者との合意形成を促進させることから、患者、医療者双方にとって大きな利点につながる。そこで、本研究では、タイミングを逃さずACPに介入するための判断基準の作成を目指し、終末期でない時期にACPに取り組んだ高齢透析患者へインタビューを行い、ACPについて考えたきっかけを明らかにすることを研究目的とした。
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研究実績の概要 |
研究課題名「終末期ではない高齢透析患者がACPについて考えたきっかけ」の2023年の研究実績概要は、2023年4月14日に武庫川女子大学研究倫理委員会の研究倫理審査を申請し、6月に研究倫理委員会の承認を得た。8月に研究対象者となる兵庫県腎友会の理事長・理事の方と研究協力者募集案内配布、インタビュー場所についての打ち合わせ、募集案内の挟み込みの業者選定を行った。9月に募集案内の搬入を行う。2023年9月創刊、10月に配布予定である、兵庫県腎友会機関紙「きぼう」へ研究協力者募集案内2550部の挟み込みを行い研究協力者募集案内を開始した。10月研究参加希望者5名と日程調整を行い11月までに研究対象者2名(1名体調不良のため延期)にインタビューを実施した。2023年11月以降研究参加希望者がなく当初予定の人数に満たないため、2024年2月に補助事業期間延長承認申請書を日本学術振興会へ申請し、研究対象者の再募集を行った。その後、新たな研究参加希望者と日程調整を行い2024年2月後半からインタビューを再開した。2024年3月末日までに研究計画予定の15名へのインタビュー実施が完了した。2024年4月現在、得られた音声データの分析に向けて、逐語録の作成準備に入っている。 2023年11月日本腎不全看護学会に参加し、透析患者へのACPの実情について情報収取を行った。高齢透析患者へACPを実施した事例報告や、早い時期でACPを開始する必要性についての発表内容はあったものの、ACP開始のタイミングは明らかになっていない現状であることが明らかになった。他にも日本看護科学学会に入会し会員特典である、学会誌や英論文を閲覧し最新の研究情報を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
大学業務の多忙にて、兵庫県腎友会会長との打ち合わせが2023年8月初旬にずれ込んだ。兵庫県腎友会会長と事務局との打ち合わせでは、研究協力者募集案内の配布方法とインタビュー場所の確保について話を進めることができた。兵庫県腎友会機関紙「きぼう」の創刊が9月、透析患者への配布が10月初旬であったことから研究協力者募集開始が遅れた。インタビュー実施日の確保が難しい状況となった。2024年2月、業務が落ち着きインタビュー実施ができる時期に、研究対象者の再募集と実施補助事業期間延長承認申請書を日本学術振興会へ申請する。研究遂行にあたり業務多忙のためインタビュー実施できる期間が限られたこと、研究対象者の募集に想定以上の時間を要したため、当初の研究計画より遅れる状況となった。
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今後の研究の推進方策 |
今後の計画として、インタビュー内容の分析を行い、分析分析の信頼性・妥当性を確保するために、老年看護学分野の研究者および透析看護認定看護師からスーパーバイズを受け分析を繰り返し議論する。インタビュー内容の分析は2024年9月末までに完了し、研究成果の発表・論文投稿の準備を進め今年度中に研究を完了する予定である。
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