研究課題/領域番号 |
22K21180
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 宮崎県立看護大学 |
研究代表者 |
郡 ハルミ 宮崎県立看護大学, 看護学部, 助教 (20952360)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 高齢者 / 転倒予防 / フットケア / 熱布温罨法 / 介護予防 / 転倒予防支援 / effect of hot towels / elderly / fall prevention / ankle joints |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、立位バランスに必要な足部関節の柔軟性を高めるための熱布温罨法を介護予防の必要な高齢者に行い、その効果について明らかにするとともに、転倒予防支援としての有効性について検討することを目的とする。この目標を達成するために①転倒予防支援としての有効性が検証された温罨法(足浴)と同等の温熱効果が期待できる熱布温罨法の方法について若年男性を対象とした事前検証を行う。②事前検証で明らかとなった熱布温罨法を介護予防の必要な高齢者に実施し、転倒予防効果があるのかについて検討する。
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研究成果の概要 |
「熱布温罨法の足部関節に及ぼす効果が高齢者の転倒予防につながるのか」の事前検証では、考案した熱布温罨法を若年健常者に実施し、足浴と同様の温熱効果が得られ安全に実施できる方法であることを明らかにした。次に高齢者に対し、熱布温罨法と臥床の交互試験を実施した。結果、熱布温罨法で深部温度と足関節の柔軟性(足関節の背屈角度)、立位バランス(開眼片足立ち時間)が有意に向上した。姿勢保持力(足趾把持力)の平均値は向上したが有意差は得られなかった。温熱効果により足関節の柔軟性が高まり、足趾力が発揮されることで立位バランスが改善したことが考えられた。これらの結果は転倒リスクありの対象により効果が得られていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では、転倒が要介護になる原因の1つになっており、転倒予防を目指したケアの確立が必要である。本研究では、転倒予防を目指したフットケアの1つとして熱布温罨法の温熱が足関節の柔軟性(足関節背屈角度)に効果を及ぼすだけでなく、姿勢保持力(足趾把持力)、立位バランス(開眼片足立ち時間)の効果にも影響を及ぼす可能性を明らかにした。本研究の成果をもとに他のフットケアの効果についても研究を継続し、転倒予防を目指した看護師が行うフットケアプログラムを構築していくことは社会的にも看護学的にも意義があると考える。
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