研究課題/領域番号 |
22K21181
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京情報大学 |
研究代表者 |
石井 優香 東京情報大学, 看護学部, 助教 (80964303)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 認知症ケア / 看護師の困難感 / 一般病棟 / 看護師 / 困難 |
研究開始時の研究の概要 |
一般病棟の認知症ケアにおいては、ケアの質の向上と認知症ケア上の看護師の困難感が課題となっている。本研究は一般病棟の看護師の困難感を手がかりとした認知症ケアワークシートの実用可能性を検証することである。これにより看護師の困難感をケアの質の向上につなげる看護師への認知症ケア教育と支援への示唆を得る。認知症ケアワークシートは看護理論と経験学習理論を基盤として作成したもので、専門家会議により妥当性を検討し、その後6名の看護師に使用してもらい実践適応による有用性を検討し、精錬したものである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、認知症ケアにおける看護師の困難感を手がかりとした認知症ケアワークシートの使用による看護師の認知症ケアに対する困難感と認知症ケア実践への影響を評価することである。 使用する認知症ケアワークシートは、研究代表者の先行研究によって開発され、2021年度に専門家会議により内容の妥当性を検討し、実践適応により看護師の認識への有効性が検討されたものである。研究デザインは混合型研究法である。対象施設は認知症を有する人が身体疾患等認知症の治療以外を目的に入院する一般病棟を有する病院とし、2施設以上とする。研究対象者は看護師30名程度とする。データ収集は、認知症ケアワークシートの使用前後に行う。認知症ケアワークシートを使用したことによる実践への影響を質的(インタビュー)、量的(尺度)に評価する。尺度は看護実践に対する自己評価に関する尺度と、認知症ケアに対する困難感に関する尺度を用いる。本年度の実績は以下のとおりである。 2022年8月、質的研究に精通した老年看護学領域の研究者、量的研究に精通した基礎看護学領域の研究者の協力を得て、研究チームを組織した。2022年10月、再度文献検討を行い、研究チームで質的研究、量的研究の両側面から研究計画について検討し、より具体的な研究計画書を作成した。2023年1月研究代表者の所属施設の倫理審査委員会の承認を得た。複数の施設への研究協力依頼を開始しているが、いまだ同意を得られた施設はない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年1月所属施設の倫理審査委員会の承認を得て、施設への研究協力依頼を行っているところである。しかし、COVID-19の長引く影響により看護師が疲弊しており研究を受入れる余力がない、また、2023年5月にCOVID-19の感染症分類変更するため、変更後の状況を見てから受け入れの検討をしたい等の理由により、研究協力の同意が得られない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定ではデータ収集の時期を2022年12月から2023年7月としていた。計画を以下のように修正する。 2023年6月、研究協力依頼を行う施設の範囲を広げ、郵送、電話等で研究協力依頼を行い、研究協力施設を得る。研究協力が得られた施設から、研究対象者の選定、研究協力依頼を行い、研究協力者を得る。2023年8-12月データ収集を行う。事前テストを行い、認知症ケアワークシートを依頼する。その後2-4か月の間に事後テスト行い、同時に研究対象者のうち希望者にインタビューを行う。2024年1月-3月データ解析、研究成果のまとめを行い、翌年度の学会発表の登録を行う
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