研究課題/領域番号 |
22K21185
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 湘南医療大学 |
研究代表者 |
野口 京子 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 講師 (80966573)
|
研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 口腔ケア / 訪問看護 / 高齢者 / 感染看護 / 在宅療養者 / 要介護高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、高齢化による療養の場の拡大に伴い、本邦の訪問看護利用者は増加傾向にある。訪問看護を利用する要介護高齢者はその基礎疾患や身体機能の低下などにより、誤嚥性肺炎のリスクが高い者が多いと考えられる。先行研究において、訪問看護利用者およびその家族を対象にした口腔ケアプログラムは確立されていない。そこで、本研究は、利用者の口腔衛生向上に向けた口腔ケアプログラムを開発し、プログラムの実施可能性を検討することを目的に行う。
|
研究実績の概要 |
本研究では、訪問看護を利用する要介護高齢在宅療養者の口腔衛生状態向上に向けた口腔ケアプログラムを開発し、臨床での実施可能性を評価することを目的とした。研究実施計画では、2022年度12月までに先行して行った実態調査の結果の分析や文献レビュー、フォーカスグループインタビューを通し、口腔ケアプログラムを構築し、2023年より調査開始、2023年度内での結果の分析・執筆、投稿までを目指すことを予定していた。 2022年度は予定通り12月までに、先行して行った実態調査の結果の分析・文献レビュー、口腔ケアの専門家との意見交換を基に、プログラム案を構築した。次いで、それらの内容を踏まえた研究計画書を、所属機関の倫理審査委員会に提出し、倫理審査の承認を得た。 倫理審査の承認後、介入調査を開始した。調査計画に従い、適格基準に沿った施設を選定し、施設管理者に研究説明および研究協力の依頼を行い、研究同意を得た。その後、施設に所属する訪問看護師に対し、研究説明を行い、研究参加の同意を得た。訪問看護師は、本プログラムのファシリテーターとしての役割を担うため、プログラムに沿って、研究者が口腔ケアに関する講義を実施した。所要時間はおよそ30分とし、誤嚥性肺炎の発生機序、口腔ケアの効果、対象者に合わせた口腔ケアの方法について講義を行った。講義を受講した訪問看護師と共に、サービス提供時に合わせて対象者の自宅を訪問し、研究者より対象者へ研究説明および同意取得を行った。現在、目標症例数の1/4程度の調査を開始しており、年内までのデータ収集を目指している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定よりも倫理審査の承認を得るのに時間がかかってしまい、調査開始予定と2-3か月遅れが生じている。倫理審査承認後より調査開始した。研究施設、所属する訪問看護師への研究説明を行い、同意取得が得られた。研究者が行う、訪問看護師への口腔ケアに関する講義を開催し、欠席者に対して個別に対応した。適格基準を満たす対象者を選定し、了承いただけた対象者に対し、サービス提供時に訪問看護師に同行し、研究説明・同意取得の下、調査を開始している。現時点において、目標症例数の1/4程度まで調査開始している。
|
今後の研究の推進方策 |
データ収集の完了は、2023年内を予定している。以降は、データ分析・執筆等進め、2023年度内の海外ジャーナルへの投稿を目指す。
|