研究課題/領域番号 |
22K21189
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 関西医療大学 |
研究代表者 |
稲本 尊 関西医療大学, 保健医療学部, 助教 (70962835)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 運動イメージ / 脳波 / EEG / mu リズム / 高齢者 / μリズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、健常高齢者の運動イメージ・模倣時の脳活動を、脳波を用いて計測し、1)脳内ネットワークの加齢的変化を解析し、2)神経心理学的指標との相関を解析することである。 高い時間・周波数分解能を持つ脳波測定と高い空間分解能が可能である脳波解析法を用いて、健常高齢者の運動イメージ・模倣中の脳活動を、電気生理学的観点から経時的・空間的に解明し、若年群や中年群と比較・検討を行うことで、高齢者特有の神経基盤の特徴を把握し、得られた脳活動データと各種の神経心理学的検査の相関を分析することで、運動イメージ・模倣中の脳活動の、老化に伴う生理学的変化に影響する因子を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は,脳波の運動関連成分 muリズムを指標として,高齢者の運動イメージ中の脳活動の特徴を明らかにすることである.muリズムは安静時に頭頂葉付近に微弱な活動をしており,運動遂行により活動が抑制される成分であり,運動課題中の脳活動の指標として広く用いられている. 課題は,静かで隔離された部屋で背もたれ付きの椅子に座り,運動実行条件,筋感覚的イメージ条件,視覚的イメージ条件の3条件間の課題遂行中の脳波を測定した.脳波計測は18チャネルの脳波計を用いた.また課題遂行中は筋電図測定を行い,イメージ課題中に筋活動が発生していないかをモニタリングした.脳波測定前に,Kinesthetic and Visual Imagery Questionnaire(KVIQ)を用いて運動イメージ能力の測定も行った. データ解析は,刺激前後をエポックとして抽出し,安静期間中をベースラインとし,課題遂行中の脳波活動の変化について,アーチファクト除去後のデータを用いて時間周波数解析にて算出した.結果,左頭頂葉付近の電極を中心に課題遂行期間中10Hz前後の周波数帯域の脳波活動(muリズム)の抑制が確認された。 運動イメージ課題にてmuリズムの活動抑制が示された被検者は,運動イメージ能力の点数が高い傾向が示された.先行研究と異なり多関節運動を用いた運動イメージ課題は,広範な脳活動を必要とする課題となるため、運動イメージ能力との相関が出現する可能性を示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウイルス感染拡大の影響があり,高齢者群を募集し,脳波データ測定を行うことが困難であった.今後は,高齢者群のデータ測定を行い,加齢的変化を調査する必要がある.
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今後の研究の推進方策 |
今年度,新型コロナウイルスが感染拡大の影響がある中,研究協力機関と連携し,若年群のデータを収集することができた.次年度は,引き続き若年群のデータ収集を行う.また高齢者群の募集,脳波測定が行えるよう研究機関と協力しながら環境を整え,計画的に研究課題に取り組んでいきたい.
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