研究課題/領域番号 |
22K21206
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
図子 浩太佑 滋賀大学, 経済学部, 特任講師 (30963798)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 測定評価 / トレーニング / 下肢筋力 / 瞬発的な運動能力 / 瞬発的力発揮 / RFD / 運動能力 / 評価 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで申請者は、下肢伸展におけるRFDをリアルタイムで算出する機器を開発するとともに、力発揮時間を加味した新しいRFDを提示してきた。しかし、このRFDと多くのスポーツの基礎となる走、跳などの瞬発的な運動能力との関係については明らかにされていない。そこで本研究は、瞬発的な運動能力との関係を考慮したRFDの評価法の開発を目的とした。様々な競技種目のアスリートを対象にRFDと走、跳能力を測定し、瞬発的運動能力とRFDとの関係を横断的、縦断的な観点から明らかにし、RFDの評価観点と目標値を提示する。本研究によって、様々な瞬発的運動能力の向上を目指した下肢伸展力の評価と改善目標の提示が可能になる。
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研究実績の概要 |
2022年度3月下旬から測定を開始した。研究課題1に関して、バレーボールとサッカー、陸上競技のデータを収集した。収集したデータを用いて下肢のRFDおよび最大筋力と垂直跳およびリバウンドジャンプの関係について検討を行った.その結果、下肢のRFDが最大筋力と異なる力発揮能力の指標であること、加えて、跳躍能力と関係している可能性を示した。そして、これらの成果を海外誌に発表した。これまで収集したデータを用いて、下肢のRFDと跳躍能力の対応関係を検討する。また、走、方向転換能力に関して、同一チームに所属するサッカー選手14名を対象に、走、方向転換能力を評価するためのテストを実施した。テストの種目は、サッカー選手に対して一般的に実施されているスプリント走とZig Zag agility test、オープン(サイド)ステップを用いた方向転換走(方向転換角度90度、135度)であった。これらの測定結果は日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会で発表した。研究課題2に関して、バレー選手8名を対象に下肢のRFD、最大筋力と垂直跳およびリバウンドジャンプの測定を継続的に実施した。スポーツ種目特性やトレーニング効果の影響を排除するために同一種目かつ同一チームの選手を対象とした。測定期間を通して、RFD向上を目指したトレーニングを実施しなければRFDは改善しないこと。そして、RFDの増減と跳躍能力の増減が対応していることが示された。これら研究成果を日本コーチング学会第35回学会大会で発表した。全ての研究課題を通して、下肢のRFDが跳、走、方向転換能力に影響を及ぼす力発揮能力の指標であることが示唆されたことに加えて、トレーニング実践において,瞬発的な運動能力を向上させるために、下肢のRFDの改善に取り組む必要性を明らかにした。
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