研究課題/領域番号 |
22K21211
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
音部 雄平 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 講師 (40965042)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 長時間透析 / 身体機能 / 身体活動量 / health-related HOPE / 血液透析 / 自由食 / 生きがい感 |
研究開始時の研究の概要 |
長時間透析は週3 回、1 回当たり6 時間以上の血液透析を実施する治療法である。長時間透析は、従来透析に比べおよそ倍の治療時間を要するため、様々な弊害が生じるという通説がある。しかし実際には、長時間透析を受けている腎不全患者の生命予後や生活の質は、従来血液透析患者に比べ良好となることなどが報告されている。一方で、患者の健康寿命延伸において重要な要因である、身体機能や身体活動量、生きがい感の実態は明らかではない。 そこで本研究では、長時間透析を受けている腎不全患者において、身体機能、身体活動量および生きがい感などを横断的に調査し、従来透析患者と比較することで、その実態を明らかにすることを目指す。
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研究成果の概要 |
長時間透析患者における身体機能 (握力、等尺性膝伸展筋力、Short Physical Performance Battery)、身体活動量 (平均歩数、透析日歩数、非透析日歩数)および生きがい・希望の程度 (health related-HOPE)の実態を明らかにすることを目的とした。その結果、いずれの指標においても先行研究において報告された従来血液透析患者の数値と比し、概ね同程度であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長時間透析を受けている末期腎不全患者の身体機能・身体活動量および生きがい感・希望の尺度であるhealth-related HOPEの実態を明示した。その結果、過去に報告された従来透析患者の数値と概ね同程度であり、長時間透析の実施が従来透析に比べ、身体機能や身体活動量、生きがい感や希望の程度の悪化を招くとする通説に反するものであった。この結果は、患者が透析形態を検討する際の意思決定の一助になると考える。
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