研究課題/領域番号 |
22K21212
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
上田 将也 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 講師 (10965023)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ニューロフィードバック / 脳波 / 運動イメージ |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中後の運動機能障害に対し、運動イメージや運動錯覚が回復を促す手段として期待されている。しかし、その成否をリアルタイムかつ簡易に確認できる手段は無く、日常的なリハとして運用できない。本研究は運動イメージに関連する脳活動を日常的に使用可能な手法で測定・解析し、リアルタイムにフィードバックすることでより効果的な介入方法を開発することを目的としている。方法は、簡便で比較的安価なウェアラブル脳波計を用いたニューロフィードバック療法を開発し、その効果判定を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,「日常的に使用可能な運動イメージの脳活動の簡易ニューロフィードバック療法を開発すること」である。研究実施計画では,第一にウェアラブル脳波計で測定可能な健常若年成人の運動イメージ時の脳活動と特徴を明らかにする予定であり,25名のデータが測定された。前頭部脳波を測定するウェアラブル脳波計では、注意集中状態に関連するとされているFrontal middline θ活動をとらえることができたが、運動イメージ時と安静時を明確に分ける指標を同定することができなかった。本研究の結果は国際誌に投稿し、受理されている(Ueno et al., Front Hum Neurosci, 2023) 次に、新たなウェアラブル脳波計として、イヤホン型脳波計での手指運動時の脳波測定を実施した。27名のデータが測定され、解析可能な20名のデータを解析した結果、安静時と比較して手指運動時にmuリズム(9-12.5Hz)の有意な抑制が認められた。つまり、イヤホン型脳波計が手指運動に伴う波形変化を検出できる可能性を示唆している。本研究の結果は、国際誌に投稿中である。 今後は運動イメージ条件での測定可能性や運動麻痺のある患者での測定を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由 当初使用を予定していたウェアラブル脳波計では目標とする結果が得られなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
イヤホン型ウェアラブル脳波計で測定可能な健常若年成人の運動イメージ時の脳活動と特徴を明らかにした後、脳卒中患者での測定を開始する。
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