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腸管からの鉄吸収に影響する遺伝要因の同定ならびに鉄状態・持久系運動能力との関連

研究課題

研究課題/領域番号 22K21216
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関順天堂大学

研究代表者

寶川 美月  順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 博士研究員 (70967033)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードヘプシジン / 遺伝子多型 / 鉄吸収能 / 鉄状態 / 鉄吸収
研究開始時の研究の概要

トレーニングといった激しい運動により腸管での鉄吸収が低下することから、特に持久系アスリートでは、腸管での鉄吸収能の個人差が鉄状態や競技能力に影響している可能性がある。近年、腸管からの鉄吸収を制御するヘプシジンに関連する遺伝子多型が鉄欠乏や貧血の発症リスクと関連することが報告されている。
本研究では、ヘプシジン産生や機能に影響する遺伝子多型が、持久系アスリートにおける腸管からの鉄吸収に与える影響、ならびに体内の鉄状態や持久系能力に関連するかを検討する。これらを解明できれば、遺伝要因を考慮した栄養指導が可能となり、鉄状態の改善ならびに持久系パフォーマンスの向上に繋がることが期待できる。

研究成果の概要

本研究の目的は鉄吸収に影響を与える遺伝要因と体内の鉄状態・持久系パフォーマンスとの関連を明らかにすることであった。
まず、ヘプシジン産生や機能に関与する包括的な遺伝型スコアと腸管での鉄吸収との関連について検討したところ、ヘプシジン濃度が高いと推定される遺伝型スコアを持つ男性競技者では鉄状態が高く、低いと推定される遺伝型スコアでは鉄状態も低いという関連が認められた。次に、遺伝型スコアと鉄吸収能との関連を検討し、一般成人では有意性はないものの遺伝型スコアが高いほど鉄吸収能は低値を示すことが確認された。また、日本人長距離選手を対象に遺伝型スコアと競技力との関連を検討したが有意な関連は認められなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

競技種目や競技レベル、コンディションなどによって、アスリートに必要なエネルギー量や栄養素が異なることは周知の事実であるが、未だに個別化栄養が進んでいるとはいえない。本研究は、鉄の摂取量に関わらず、ヘプシジン産生や機能に関与する包括的な遺伝型スコアの個人差が鉄状態に影響することを明らかにした。つまり、遺伝的体質を考慮することで、個々の栄養状態の最適化やより良いコンディショニングの管理ができる可能性を示した。また、個別化栄養のメリットは、個人に最適な栄養素量を提示できることであり、本研究の成果はアスリートだけでなく、一般人の健康維持・増進や疾患予防につながることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Genotype score related to hepcidin regulation is associated with iron status in Japanese male athletes2024

    • 著者名/発表者名
      Takaragawa M., Miyamoto-Mikami E., Nagato S., Nakamura A., Yamazaki K., Fuku N.
    • 学会等名
      European College of Sport Science-Glasgow-2024
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2022-09-01   更新日: 2025-01-30  

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