研究課題/領域番号 |
22K21218
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
筒井 俊春 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (10962326)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 野球 / MRI / 投球障害 / 成長期 / 骨 |
研究開始時の研究の概要 |
投球障害は成長期野球選手の約25%以上に発症する肩・肘障害であり,発症率の高さゆえに一次予防が重要視される.申請者は,投球障害発症要因として成長期特有の身体発育の考慮がなされていないことに着眼し,投球障害と身体発育の関係についての研究を行ってきた.投動作の反復は未成熟な上腕骨にねじれを生じさせることが知られ,特定の部位に捻転応力が集中した際に投球障害へ移行すると考えられている.本研究は上腕骨の骨形態や骨質の部位差を生じさせる要因を発育段階や動作様式の観点から明らかにすることで,成長期野球選手の投球障害発症メカニズム解明に貢献できるだけでなく,予防策立案へと発展させることが可能となる.
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研究実績の概要 |
野球選手は繰り返される投球動作によって肩や肘など上肢の障害が多発する。現在までに年齢、投球数過多、胸椎後弯増大や股関節内旋制限などが危険因子として明らかとなってきた。しかしながら上記に挙げた危険因子は成人にも通ずる因子であり、成長期野球選手特有の課題とは言い切れない。すなわち、成長期の特徴を考慮した新たな投球障害発症メカニズムの提唱が必要であると考えられる。本研究は、上腕骨の骨形態・骨質の部位差が成長期野球選手の投球障害発症に及ぼす機序を解明することを目的とした。 令和4年度は、中学生野球選手約50名を対象にMR撮像およびDXA撮像を実施した。現在、MR画像から得られる骨形態指標を解析中である。得られた結果について、学会発表(日本成長学会もしくは日本臨床スポーツ医学会)で発表予定である。また、横断データを予定通り国内誌に投稿予定である。一方で、得られたMR画像データから上腕の筋横断面積を求め、投球障害の有無で比較した論文を作成し、海外誌に投稿、現在査読中である。 今後は対象数を増やし、前向きの検討を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
試合スケジュールと測定日が重複したことや測定欠席が当初予定していたものより多かったこともあり、対象数が十分とはいえない状況である。今後実施予定の、すでに決定しているスケジュールもありるため、引き続きベースラインデータを収集していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後はメディカルチェックに参加した同一選手を対象に前向きに追跡調査を行い、投球障害発生との関連を検証していく。
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