研究課題/領域番号 |
22K21223
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
中尾 彩佳 関西医科大学, リハビリテーション学部, 助教 (30967253)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 超音波診断装置 / ストレッチング / 筋輝度 |
研究開始時の研究の概要 |
各筋の効果的なストレッチング方法の開発や効果検証のため、個別の筋の伸張量を非侵襲的に定量化できる指標が必要である。筋の伸張量の評価方法として、超音波診断装置せん断波エラストグラフィー機能で計測される弾性率が用いられるが、装置が高価であるため、汎用性が低い。そこで本研究では、比較的安価な超音波診断装置でも算出可能な輝度に着目し、筋伸張に伴い筋の輝度が増加するかを若年者や高齢者において検証する。
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研究成果の概要 |
若年者を対象として、足関節角度を他動的に変化させ、筋を伸張した際の腓腹筋の輝度の変化を調べた。輝度の評価には超音波診断装置を用いて縦断面で撮像したB-mode画像を用い、関心領域内のグレースケールの平均値を求めた。解析は、筋内に最大の関心領域を設定する方法と全被験者の全画像で深度と大きさを統一した四角形を関心領域とする方法の2種類で実施した。その結果、他動的足関節背屈による筋の伸張に伴い、腓腹筋の輝度が増加することが示された。特に縦断面で撮像し、筋内に最大の関心領域を設定して解析した輝度を筋の伸張量の指標として応用できる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
各筋の効果的なストレッチング方法の開発や効果検証のため、個別の筋の伸張量を非侵襲的に定量化できる指標が必要である。本研究の結果、筋伸張に伴い腓腹筋の輝度が増加することが、若年男性だけでなく、元々筋内脂肪が多く輝度が高いとされる女性においても明らかとなった。本研究の成果は、一般的な超音波診断装置でも算出可能な輝度を新たな筋の伸張量の指標として利用できる可能性を示すものであり、臨床現場での応用につながる可能性が考えられる。
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