研究課題/領域番号 |
22K21228
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
松田 知華 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学・研究部, 契約研究員 (10963803)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 月経周期 / エストラジオール / プロゲステロン / 胃腸症状 / 持久性運動 / エストロゲン / 疲労 / 消化吸収 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、月経周期によって運動時の疲労および疲労関連物質が変化することが知られているが、その対処法は不明である。本研究は、月経周期に伴う運動誘発性疲労の増加に対する対処法を検討し、月経周期を考慮した効果的、効率的な新規の疲労軽減法や疲労予防法の提案に繋げる。 運動時の疲労と関連があるグリコーゲンは月経周期に伴って減少するが、その減少・枯渇を予防するためには、食事や飲料による糖質摂取が最も重要である。その糖質を骨格筋へ供給するためには、糖質をスムーズに消化吸収することが必要となる。本研究では、正常な月経周期を有する女性を対象に、月経周期が運動時の消化吸収機能および糖代謝に与える影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
正常月経を有する女性アスリートを対象とし、月経周期が持久性運動時の糖代謝および消化吸収機能、胃腸症状に及ぼす影響について検討し、女性のコンディショニング法の開発に寄与することを目的とした。11名の若年女性を対象とし、70%Wmaxで60分間運動を実施した。その結果、消化吸収機能(特にI-FABP)は、フェーズ間に有意な差はなく、糖代謝とも関連性はみられなかった。したがって、運動誘発性疲労の増加に対する対処法(糖質摂取などの栄養摂取)に関しては、フェーズ間で変化させる必要がないという可能性が示唆されたものの、主観的胃腸症状ではフェーズ間で異なる変化が見られたため、今後も検討していく必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、月経周期によって運動時の消化吸収機能(特に小腸に関連する指標)は変化しないことが示唆された。これは、運動に伴う疲労の増加に対する対処法、特に糖摂取のような栄養摂取に対して、月経周期を考慮する必要がないことが考えられる。したがって、本研究は、女性アスリートの栄養摂取戦略を考える上で役立つ知見となる。
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