研究課題/領域番号 |
22K21232
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 医療法人田中会武蔵ヶ丘病院(臨床研究センター) |
研究代表者 |
藤井 廉 医療法人田中会武蔵ヶ丘病院(臨床研究センター), 武蔵ヶ丘クリニカルリサーチセンター, 臨床研究員 (90954727)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 恐怖回避行動 / 運動学的分析 / 腰痛 / 慢性腰痛 / 動作解析 / 就労 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
就労者の多くが経験する腰痛は,その労働生産性を著しく低下させることで,多大なる社会経済的損失を生み出している.腰痛の病態に関与する要因の一つに運動恐怖が挙げられ,腰痛の発症・慢性化に悪影響を及ぼす.申請者はこれまで,三次元動作解析装置を使用して,作業動作時の体幹運動の異常には運動恐怖が関与していることを明らかにしてきた.しかし,これまでは実験的に証明してきたため,広く臨床現場に汎化することができなかった.そこで本研究では,臨床現場において運動恐怖による体幹運動の異常を簡便かつ正確に計測可能なシステムを構築し,そのシステムに基づいた新たな腰痛予防プログ ラムの開発を行い,その効果を検証する.
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研究成果の概要 |
潜在的に恐怖心を抱く就労者は,課題遂行前に恐怖心を過大評価するとともに,腰部を保護するような運動行動を呈することが示された. そして,その運動行動は体幹伸展運動の緩慢さによって現れることが明らかとなった. 体幹伸展運動に着眼することで,運動恐怖による体幹運動の異常を検出可能であることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義・社会的意義について,体幹運動の運動学的分析を試みることによって,誰もが臨床現場で簡便かつ正確に計測・判定できる評価システムを構築できた点に意義がある. 本申請研究によって,臨床現場で容易に「恐怖回避行動」が評価可能となることは,実際 の腰痛有訴者に対するリスク評価や病態把握,介入効果の判定に貢献し得る.
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