研究課題/領域番号 |
22K21233
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
太田 祥子 東北大学, 大学病院, 助教 (70963833)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 認知症 / 原発性進行性失語症 / 発話障害 / 音声分析 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症性疾患では、進行とともに種々の言語障害を呈することが知られている。原発性進行性失語症は、言語障害を前景とする認知症であり、背景疾患によってそのタイプが異なるとされている。英語圏では発話障害の特徴や評価法に関する研究が盛んに行われているが、本邦では未だ十分に検討されていない。本研究の目的は、音声分析を用いて発話障害の特徴を明らかにし、その神経基盤について推定することである。客観的な評価法を確立し、発話障害の特徴に基づいた介入法を検討する。
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研究実績の概要 |
原発性進行性失語症は、臨床診断基準によると3つのタイプに分類される。このうち、非流暢/失文法型では、発話障害の一種である発語失行が中核的特徴の1つとして挙げられている。発語失行は、発声発語器官の運動障害に起因しない発話運動障害であり、音の歪みなどの音韻障害と音の分離や発話速度低下などのプロソディー障害に分類される。本研究の目的は、聴覚印象による評価と音響分析による評価を照らし合わせて、発話特徴を客観的に捉える方法を確立し、その神経基盤を明らかにすることである。 2022年度、非流暢/失文法型原発性進行性失語症の研究参加者は延べ13名となり、このうち縦断的評価を実施できた参加者は1名であった。コロナ禍の影響で入院病床が制限されたままであり、当初の予定よりも研究参加者が少ない状況である。2023年度は、引き続き研究参加者を募り、更なるデータの収集を目指す(目標延べ20名)。2022年度の研究参加者については、初回評価から1年が経過する時点で再評価を行う。また、原発性進行性失語症患者と比較するために、健常高齢者の研究参加も検討している。同時に、これまで得られたデータの解析を進めていく。聴覚印象による評価としては、Apraxia of Speech Rating Scale-3の日本語版を用いて、音韻障害とプロソディー障害の特徴を抽出する。音響分析による評価としては、発話中の音圧と基本周波数の変化、および母音成分の発声時間とその分布に着目した解析を行う。症例数は未だ不十分であるが、本研究を継続して遂行することで、音響分析の結果と神経画像を合わせた統合的解析が可能となる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響により、新規の入院患者が減少傾向にあることから、予定していた研究参加者数を集めることができなかった。縦断的評価に関しては、運動障害や失語症の進行により初回評価時と同じ検査を実施できない症例があった。また、新たに健常高齢者の研究参加を募ることとなり、現在募集している段階である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度の非流暢/失文法型原発性進行性失語症の研究参加者が7名であったことから、2023年度も同程度の参加者が見込まれる。縦断的評価については、神経心理検査の遂行が可能な患者について参加を募る予定である。また、原発性進行性失語症患者と健常高齢者との比較を行い、より的確に発話特徴を抽出する。
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