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顔面皮膚の色素沈着(肌シミ)の若年者における発生・進展と食事・環境因子による影響

研究課題

研究課題/領域番号 22K21249
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関大東文化大学

研究代表者

福島 洋一  大東文化大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90965229)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードメラニン色素沈着 / 光老化 / 食事要因 / 環境要因 / 健康な若年者
研究開始時の研究の概要

顔の見た目の若さは心理的・社会的、そして身体的健康とも関連する。特に肌シミへの関心は高い。中高年のシミは固定されていて消失することなく、濃さや面積は加齢と共に徐々に増加していく。その変化は若年期の方が大きいが、シミの発生年齢とされる18歳前後のシミの様式や影響因子に関する研究は報告例がない。本研究はシミ初発年齢の学生を対象に、顔面画像解析装置を用いた測定と食事・環境調査を実施、シミの発生や初期の進展様式、その影響因子について解析し、肌の健康への理解を深め、新しいソリューションのヒントを得ることを目的として実施する。

研究実績の概要

【背景と目的】光老化により成人皮膚のメラニン色素は局在し、いわゆる肌シミを形成する。これまでの研究で、肌シミは加齢とともに増加するが中高年ではシミが固定されていて、経年変化は緩やかであること、またコーヒーなどからのポリフェノール摂取が多い成人はシミが少ないことなどが報告されている。一方で、シミ発生の初発年齢といわれている18歳前後の若年期のシミやメラニンの局在に関しての情報は少ない。本研究では、若年期の肌シミ像について理解することを目的とし、大学生を対象にした調査を実施した。
【方法】18~23歳の学生(n=33,男性17名 女性16名)を対象に、顔面皮膚画像解析装置VISIAや皮膚水分量等の非侵襲的な肌状態の測定と、WEB質問票による栄養成分の摂取量、生活環境因子の把握を行った。
【結果】対象とした大学生全例で紫外線シミが観察された。大学生の顔面皮膚には、ニキビやニキビ跡が存在し、VISIAによる自動計測ではこれらがシミと判定されるため、期間を開けた2回測定と目視観察によりニキビを除くシミ個数を計測したところ、1人当たり92±49個(11~148個)のシミが観察された。自動計測による紫外線シミスコアとシミ個数は、ニキビによる補正の有無と関係なく相関が見られた。対象者のポリフェノール摂取量は895±879mg/day、総カロテノイド摂取量は6.7±4.5mg/dayで、これらの成分や栄養素の摂取とシミスコア、皮膚水分量、水分蒸散量との関連は認められなかった。
【考察】本研究により、18歳以上の大学生にはすでにシミが存在することが初めて明らかとなった。若年者の肌の観察においては、ニキビの目視観察が必要であったが、紫外線シミスコアは若年者においても、肌の性状の評価として一定の有用性は保つことも示された。肌シミの発生に関する研究は、さらに低年齢層での実施が必要になることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

大学生を対象とした肌シミに関する調査は、大学倫理委員会に承認され、参加者を募集、肌状態の測定及びWEB調査の実施、解析まで順調に実施することができた。
本研究により、シミの初発年齢は予想していた18歳前後よりもさらに若年であるという新しい知見を得ることができ、次の研究を進めるための基礎が出来た。

今後の研究の推進方策

肌シミの発生及び影響因子の探索をさらに進めるため、今後、対象年齢を18歳未満の小児にもに拡げた研究が必要となる。また成人においても、大学生男女や成人男性など測定例がまだ少ない現状があり、対象を拡大した横断的な調査の継続やフォローアップ調査の実施により、肌シミ像の加齢変化や影響因子の特定を網羅的に進めたい。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-09-01   更新日: 2024-12-25  

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