研究課題/領域番号 |
22K21250
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
前道 俊宏 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (80962323)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 踵部脂肪体 / 荷重 / 超音波画像診断装置 / エラストグラフィ / 顕微鏡 / 加齢 / 超音波 |
研究開始時の研究の概要 |
踵部脂肪体は歩行・走行時に変形することで衝撃を緩和する弾性機能を有するため、薄くなる(形態変化)だけではなく、弾性機能にも変化が生じている可能性が考えられる。加えて、疼痛時の組織学的所見である血管、神経の新生、コラーゲン線維の増加が生じている可能性も考えられる。本研究は、踵部脂肪体の加齢変化に着目し、①生体組織弾性の定量評価が可能な Shearwave Elastography(SWE)を用いた弾性機能評価と②光学・電子顕微鏡を用いた組織成分(コラーゲン線維、血管、神経)評価を実施する。
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研究実績の概要 |
・踵部脂肪体の荷重形態変化測定に向けた評価器具の開発:荷重による踵部脂肪体の形態変化を加齢に着目し実施した、一定の結果を得ることができた。同内容は現在国際誌に投稿し、査読段階にある。また、スポーツ競技種目別の観点からも現在評価を進めている。また、踵部脂肪体の力学的特性(弾性)評価を開発した評価器具を用いて、荷重量を調節しながら測定を行ったところ、体重の約20%~30%までの荷重量であれば、踵部脂肪体の弾性を測定することが可能であるこが明らかとなっているが、信頼性を含め引き続き改良を進めていく必要がある。 ・踵部脂肪体の解剖学的所見:琉球大学医学部にて組織観察する上で必要な踵部脂肪体を検体より採取した。電子顕微鏡を用いたコラーゲン線維の確認を行い、一定の傾向が確認できた。本研究は来年度学会にて発表することを目標に現在も解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年は、踵部脂肪体の荷重に伴う形態特性(厚さ)変化及び弾性変化を中心に、測定を行った。加齢による踵部脂肪体の荷重変化は一定の結果が得られ、国際誌へ投稿した。また、顕微鏡を用いた評価に関しても、電子顕微鏡にてコラーゲン線維の評価を行い、こちらも加齢による変化に傾向があることを確認出来た。こちらは引き続き解析を進め、結果が明らかになり次第、学会にて発表予定である。
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今後の研究の推進方策 |
来年度以降も引き続き検体より採取した踵部脂肪体の組織を東洋大学にて光学顕微鏡・電子顕微鏡にて観察、測定していく。また、組織学的所見と超音波画像を通して評価したものの一致性なども評価していけたらと考えている。
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