研究課題/領域番号 |
22K21256
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
田上 友季也 立命館大学, 立命館グローバル・イノベーション研究機構(BKC), 研究員 (70962463)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心拍変動 / ストレス / 自律神経 / 日間変動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は心拍変動評価を用いた心身のストレス度合いを評価する方法の確立を目的とし、心拍変動における日間変動を考慮した各個人の基準値を設定する方法を検討する。さらに、その方法に基づいて設定する心拍変動の基準値に対してストレス負荷による心拍変動の反応の違いを個別に検討し、心拍変動評価を用いた個人のストレス度合いの定量化を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は心拍変動(心拍の1拍1拍の時間間隔の揺らぎ)評価を用いた心身のストレス度合いの評価方法を確立することを目的としている。本研究では心拍変動における日間変動(日々の変動)を考慮した各個人の基準値を設定する方法を検討、さらにはその方法に基づいて設定する心拍変動の基準値に対してストレス負荷による心拍変動の反応の違いを個別に検討し、心拍変動評価を用いた個人のストレス度合いの定量化を目指している。 令和4年度においては、心拍変動の日間変動を考慮した各個人の基準値を設定する方法の検討を進めた。初めに心拍変動を適切に評価するための妥当な解析時間の検討を行った。データの「解析時間」は得られた心拍変動の値の妥当性を左右するため、本年度はデータの「解析時間」に着目して検討進めた。健常な成人男性を対象に自転車エルゴメータでの運動中の心拍を計測し、異なる運動の強さ(最高酸素摂取の20%、50%、80%強度)において、30秒間、60秒間、90秒間、120秒間、180秒間の心拍データから心拍変動をそれぞれ算出し、比較を行った。その結果、心拍変動の指標の種類によって、さらには運動の強さによって妥当な解析時間が異なることが明らかとなった。近年、ウェラブルデバイス等においても心拍変動評価が搭載されていることから、心拍変動の正確な計測を実施するための評価技術の向上に貢献できると考える。この結果に基づく方法を用いて、現在では各個人における、5日間×3回(約3週間)の心拍変動の計測を進めており、さらには生体内ホルモンから日々のストレス状態の変動に関しても解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、本研究課題における心拍変動の日々の状態に基づく基準値を個別に設定する方法の検討を進めている。当初の目標人数であった20名の約半数の対象者の計測を遂行中であり、既に4名の計測は終了している。また、現在計測が終了した対象者の心拍変動、身体活動、睡眠のデータの解析を随時進めているが、1人当たり3週間の時間を要するため、当初の計画よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、現在遂行している研究課題の内容(心拍変動における日間変動を考慮した各個人の基準値を設定する方法を検討)を進めていく予定である。しかしながら、各対象者の評価期間が3週間と長期に渡るため、目標人数まで予定より遅れている。当初の計画では、現在遂行中の研究内容で検討した基準値に対してストレス負荷による心拍変動の反応の違いを個別に検討する内容を予定しているが、進捗状況によって実施が遅れる可能性が予想される。その場合には、現在遂行している内容においても、日々のストレス状態の評価として生体内ストレスホルモンも同時に評価できるように進めており、ストレス負荷による心拍変動の反応の違いの検討も合わせて行うように対応する。
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