研究課題/領域番号 |
22K21260
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州栄養福祉大学 |
研究代表者 |
鈴木 雄太 九州栄養福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (60966886)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脳卒中 / 歩行支援ロボット / リハビリテーション / ロボットスーツ HAL |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中による運動麻痺の程度や随伴症状およびその回復過程は多様である。本研究では、ロボットスーツ Hybrid Assistive Limb(HAL)を用いた歩行練習がより効果を発揮する脳卒中後の患者の臨床的特徴を、年齢、損傷部位、運動機能、認知機能、高次脳機能、歩行動作、筋活動などの複合的な観点から検証する。
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研究実績の概要 |
2022年度は脳卒中患者に対するHALを用いた8週間の介入研究を実施し、介入開始時点での年齢、損傷部位、運動機能、認知機能などの観点から、HALを用いた介入によりどのような対象で歩行自立度お改善が得られるのかを確認した。予備実験を通じて介入前の測定項目を最終決定し、介入プロトコルを確立しており、介入を継続的に進めている段階である。HALによる介入効果に影響すると考えられる介入前の歩行動作や筋活動などの歩行の「質」に関する項目については測定環境の整備がやや遅れたが、現在では測定が問題なく実施できる状況にある。現在までの成果として、HALを用いた介入による経過の違いには大きく3つのパターンが存在することを示唆する結果が得られており、歩行自立度の改善を阻害する要因として特に認知機能の影響が大きいことを確認した。今後、さらに歩行動作や歩行中の筋活動などの歩行の「質」の観点からもHALの効果の検証および適応患者について検討を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、研究代表者の研究協力施設において、入院患者を対象とした介入を進める予定であったが、COVID-19の感染拡大の影響により、介入研究ができない時期があったことや介入を開始しても途中で中断せざるを得ない事例があったため。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の影響なく研究を進められる状況である。歩行動作や歩行中の筋活動の測定については、測定環境の整備が遅れたが、現在では問題なく測定を実施できることを確認した。より多くの症例で介入を実施し、HALが効果的な患者の臨床的特徴についての検討を進めていく。
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