研究課題/領域番号 |
22K21279
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1001:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
嶋利 一真 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (50964376)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ソフトウェアテスト / 動的解析 / 依存関係 / ソフトウェア保守 / ソフトウェア工学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,ライブラリバージョン更新の迅速な適用を目的として,テストの実行時情報を利用した厳密かつ効率的な互換性検証手法を確立する.具体的には,(1)ライブラリ呼出し文にデータ依存関係や制御依存関係のある変数状態の比較を行うことで,ライブラリ更新による影響の有無を厳密に検証する技術と,(2)自動テスト生成技術とテスト選択技術を応用した,ユーザが利用しているライブラリの機能に対する効率的なテスト技術を実現する.これら二つの技術によって,ユーザが利用しているライブラリの機能に応じた厳密かつ効率的な互換性検証手法を確立する.
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研究成果の概要 |
本研究では,ライブラリバージョン更新の迅速な適用を目的として,テストの実行時情報を利用した厳密かつ効率的な互換性検証手法を確立した. 具体的には,(1)ライブラリメソッド内での実行の経路と値に基づく実行トレースを基にした厳密な実行トレースの比較による非互換性の検出と,(2)実行トレースを用いた自動テスト生成技術による,ユーザが利用しているライブラリの機能に対するテスト生成を実現した.これら2つの技術により,ライブラリバージョンが更新された際に,ユーザの利用機能に対してテストを生成し,実行トレースに基づく互換性検証を実現した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ライブラリは近年のソフトウェア開発において必要不可欠であり,バグや脆弱性の修正機能追加のために更新作業を迅速に行う必要がある.本研究で達成した厳密かつ効率的なライブラリの互換性検証手法により,ユーザの利用機能に特化して非互換性を迅速に発見してライブラリの更新を支援することができ,高品質なソフトウェア開発につながる.また利用機能に特化することで,ライブラリの非互換性の影響も受けにくく,互換性検証やそれに伴うライブラリ更新作業コストの減少も期待できる.
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