研究課題/領域番号 |
22K21318
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 東大阪大学短期大学部 |
研究代表者 |
伊藤 美加子 東大阪大学短期大学部, 介護福祉学科, 准教授 (10905590)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 食事介助 / 視線解析 / 誤嚥予防 / 介護事故予防 / 高齢者介護 / 介護技術指導 / 介護のコツ |
研究開始時の研究の概要 |
介護現場に新人の介護福祉職員が入職した際、介護技術の教育指導は、数年経験のある先輩の介護福祉職員による個別指導が一般的である。その場合、指導する人の「経験」したことをもとに行われることが多く、身体の動かし方や言葉のかけ方などを中心に教えていく。だが介助中に「どこを注意してみているか」「このような時にはここに注目して介助をする」といった「見ておく必要がある箇所」の指導が意識して行われることがない。 本研究ではさまざまな介護技術の指導の場面で「見る」ことを教えることも1つの指導ポイントと考え、さまざまな介護の場面での「見る介護」という技術を、明らかにするものである。
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研究実績の概要 |
2022年中に実験対象とする高齢者介護施設入所中の方の食事介助を受ける様子を撮影し、その動画をもとに同年12月、20名の介護福祉職員に対しアンケート調査及び食事介助時における注視点計測の実験をnac社製のACTUSを使用して行った。
2023年に入り、各実験データの注視点解析を様々なテーマに分けて実施しながら、得られたデータの一部を用いた研究成果の発表を同年9月開催の「第31回日本介護福祉学会」及び12月開催の「2023年度日本人間工学会関西支部大会」にて学会発表を行った。
今回、コロナ感染症蔓延の時期と実験予定が重なり、高齢者介護施設で勤務する介護職員への実験参加可能時期が予定より大幅に遅れたことも影響し、実験データの詳細な解析にも時間を要しているため、より内容の充実した研究論文作成のために、研究期間の使用延長を申請し承認された。2024年度は取得解析したデータをさらにテーマを絞り解析を実施、また被験者20名の食事介助に関するアンケート結果の質的研究を行ったうえで、複数の論文投稿を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先に記した通り、実験データ収集までに時間を要したこと、また各被験者のデータ解析(注視点解析)の際、さまざまな条件設定のもとデータ解析を手作業で解析を行うため、作業自体に時間を要した。今年度はこれらの実験結果をより詳細に解析作業を行うとともに、これら得られたデータをもとに論文作成、投稿を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力者と定期的な打ち合わせを行っており、あらたに解析作業を担う学生も確保し、論文投稿の準備にとりかかっている。
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