適応的な運動制御の神経基盤の解明

• 研究課題/領域番号: 22K21364
• 研究種目: 国際共同研究加速基金(帰国発展研究)
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 生物学
• 研究機関: 国立研究開発法人理化学研究所
• 研究代表者: 藤原 輝史 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 理研白眉研究チームリーダー (90954587)
• 研究期間 (年度): 2023-03-01 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2023年度)
• 配分額: 60,970千円 (直接経費: 46,900千円、間接経費: 14,070千円)
• キーワード: 運動制御 / 適応学習 / フォワードモデル / 神経生理 / ショウジョウバエ

研究開始時の研究の概要

私たちは日常、何気なく腕を伸ばしてコップを手に取ったりしますが、こうした単純な動作にも複雑な脳の計算が必要で、自分が動くと何が起きるのか将来を予測する仕組みが必要だと考えられています。実際に予測能力に問題が生じると基本的な運動に支障がでてきます。脳の仕組みの解明は喫緊の課題ですが、私たちの脳はあまりに複雑で調べるのが困難です。一方で、小さな昆虫でも大変器用に体を動かしており、圧倒的にコンパクトな彼らの脳にも複雑な計算のエッセンスが詰まっているはずです。本研究ではモデル昆虫のショウジョウバエを用いて最先端の遺伝学や工学技術を駆使し、脳の予測能力の仕組みをかつてなく詳細なレベルで解明します。