研究課題/領域番号 |
22KF0071
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補助金の研究課題番号 |
21F21759 (2021-2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2021-2022) |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分44040:形態および構造関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 猛智 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (70313195)
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研究分担者 |
HAEGGMARK ILIAN 東京大学, 総合研究博物館, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2023年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | CT |
研究開始時の研究の概要 |
X線CT装置を用いた生物試料の撮影法のうち、位相差X線CTを用いた効果的な撮影法および鮮明なデータを得るための画像処理法を検討する。研究材料は博物館の収蔵標本を用い、多様な分類群を用いて撮影実験を行う。CT装置はラボスケールの装置に加えて、SPring-8の放射光CT装置を 用いる。撮影法の有効性を検証するために、造影剤を用いたCT撮影の結果とも比較する。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、X線CT装置を用いてイメージングの技術開発を行うことが目的である。撮影実験に用いる研究材料は東京大学総合研究博物館に収蔵されている様々な生物試料を用いる他、新規に沖縄県の野外で採集した。2022年6月にはSPring-8のCT装置を用いた撮影実験を行い、位相コントラストX線イメージングにより、貝殻付きの軟体動物の動物体のCT撮影においてコントラストを大幅に向上できることを明らかにした。SPring-8の放射光ビームラインBL20B2のモノクロメーターを用いて、6種の軟体動物(アサリ、ヒバリガイモドキ、アマオブネガイ、イボウミニナ、ハナビラダカラ、マダライモガイ)を撮影し、X線位相コントラストが軟組織のコントラストを高めることを示した。特に、鰓や歯舌など従来のマイクロCTでは全く見えなかった殻内の動物体の特徴が鮮明に撮影できた。さらに、この手法では、貝殻の内部の成長輪の特徴を明らかにし、方解石とアラゴナイトの殻層を区別できる例があることが分かった。この成果は2023年4月に投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
以前投稿中であった論文1編は出版され、新規に1編を投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、新しいサンプルの入手、ラボCTによる撮影実験を行いながら、シンクロトロンCTを用いた撮影実験を進める。
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