• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

刺激応答性を有するのフレキシブル水素結合有機構造体の創成

研究課題

研究課題/領域番号 22KF0191
補助金の研究課題番号 22F21339 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分外国
審査区分 小区分35030:有機機能材料関連
研究機関京都大学

研究代表者

北川 進  京都大学, 高等研究院, 特別教授 (20140303)

研究分担者 HUANG QIUYI  京都大学, 高等研究院, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2023年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2022年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード多孔性材料 / 水素結合有機構造体 / HOF / 刺激応答性材料 / センシング / 刺激応答性 / ナノ空間化学 / 水素結合 / 適応機能
研究開始時の研究の概要

水素結合有機構造体(HOF)は、有機化合物同士の水素結合によって構成された二次元または三次元の周期性をもつ結晶性の有機多孔質材料である。本課題では、ホスト-ゲストケミストリーと分子間水素結合の制御により、熱や光、圧力といった外部刺激に対して応答するHOFの開発を行う。分子間での弱い水素結合やドナー・アクセプター相互作用を骨格内に有するHOFを形成し、構造及びその光学特性に刺激応答性を付与して、刺激応答性材料を創出する。得られた刺激応答性のフレキシブルHOFは、柔軟なポリマーや透明ポリマーとの積層させ、electronic skin等のインテリジェントセンサへの応用展開を行う。

研究実績の概要

本共同研究では、熱や光、圧力といった外部刺激に対して応答するHOFの開発を目指した。より具体的には、柔軟な構造変化が可能な発色性有機分子を基盤として、分子間での弱い水素結合やドナー・アクセプター相互作用を骨格内に導入することで、HOFに刺激応答性を付与することを目指した。特に、次の3つのプロジェクト、(1)高感度芳香族アミンセンシング材料、(2)光応答性材料、(3)長寿命有機リン光発光材料の開発に主に取り組んだ。最初のプロジェクトでは、凝集誘起発光(AIE)と電荷移動(CT)特性が顕著な構造素子を元にHOFを構築し、芳香族アミンの高性能センシングを実現する新しい発光性HOFを開発に成功した。また得られた発光性HOFは、濾紙などの柔軟なポリマー上にコーティングすることでもセンシング機能を維持した(Angew.Chem.Int.Ed. 2023)。2つ目のプロジェクトでは、フリーラジカルの発生部を骨格中に導入し、新規の光応答性HOFの開発に成功した。さらに、金属配位ユニットを導入することで、光応答性多孔性配位高分子(PCP)の合成にも研究を展開した。興味深いことに、これらの材料はUV光照射によりクロミズム現象を示した。各種スペクトル測定の結果、フォトクロミズム現象が多孔性材料中の光誘導フリーラジカルに起因していることを明らかにした(研究結果を纏めて年内に投稿予定)。また3つ目のプロジェクトでは、光応答性配位子を用いたHOF構造にドナー性の分子を微量にドープすることにより、室温で長寿命の明るい燐光を示す新規のHOFの開発に成功している(研究結果を纏めて年内に投稿予定)。これらの研究により、センシング、情報ストレージ、照明、バイオイメージングなど、幅広い用途でのHOFの可能性が示すことが出来た。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A Nitro‐Modified Luminescent Hydrogen‐Bonded Organic Framework for Non‐Contact and High‐Contrast Sensing of Aromatic Amines2023

    • 著者名/発表者名
      Huang Qiuyi、Otake Ken‐ichi、Kitagawa Susumu
    • 雑誌名

      Angewandte Chemie International Edition

      巻: 62 号: 43

    • DOI

      10.1002/anie.202310225

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [備考] Kitagawa Group Homepage

    • URL

      http://www.kitagawa.icems.kyoto-u.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi