• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

金属錯体多面体を用いた分子性二次元単分子層材料の創成

研究課題

研究課題/領域番号 22KF0219
補助金の研究課題番号 22F22344 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分外国
審査区分 小区分34010:無機・錯体化学関連
研究機関京都大学

研究代表者

古川 修平  京都大学, 高等研究院, 教授 (90452276)

研究分担者 LOPEZ CABRELLES JAVIER  京都大学, 高等研究院, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2024年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2023年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2022年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード金属錯体多面体 / 三角形 / 二次元材料 / 多孔性材料
研究開始時の研究の概要

新しい相や状態を有する多孔性材料を合成する研究は、空間機能と材料物性の相関という基礎的研究に加えて、これまでの結晶性固体という状態では達成し得ない新しい機能発現が期待される。 本研究では、平面型の金属錯体多面体(MOP)分子を合成し、分子間相互作用や配位結合によりその集合状態を制御することで、二次元にのみ配列した単分子層材料の創成を目指す。

研究実績の概要

グラフェンに代表される二次元材料は、その特異な構造状態に依存した物性を示すことから、非常に注目を集めている材料である。これまでの二次元材料は無機物を中心に合成されてきた一方で、有機分子を含んだ二次元材料に関する報告は未だ少ない。本研究では、平面型の金属錯体多面体(MOP)分子を合成し、分子間相互作用や配位結合によりその集合状態を制御することで、二次元にのみ配列した単分子層材料の創成を目指す。その課題は、(1)平面三角形、四角形MOPの合成、(2)二次元MOP集合体の合成と単分子層への剥離、(3) 分子性単分子層材料の特徴に依存した柔軟性挙動の発現である。分子性二次元単分子層材料は2021年初めて報告された全く新しい材料群であ り、デザイン・合成法を含め未だ系統的に研究されていない。 MOPを用いたアプローチによりその解明を進める。
初年度は、課題Aとして「平面性MOPの合成と集合体構造解析」を中心に研究を進めた。これまでに合成されているMOPは、八面体、立方八面体といった立体型の形状をしており等方的な構造を有している。そのため、二次元層材料へと展開が困難である。本課題では、MOPの 配位子設計を行い、より異方的な平面型、特に三角形型の構造を有するMOPの合成を行った 。実際に、酢酸ロジウムと三角形型になるようにデザインした配位子を用いて反応させたところ、単結晶を得た。単結晶X線構造解析により、狙った三角形型MOPが合成されたことを確認した。また、その三角形型分子が分子相互作用により2次元の集積構造を形成し、さらにその二次元構造が弱い相互作用により3次元にスタックしていることを確認した。ガス吸着測定から、三角形の中心に存在する空間にガスが吸着することを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

様々な合成条件検討の結果、当初の予定通り、新規の三角形が構造を有するロジウムを中心金属にもつ三角形MOPの合成に成功した。また強い分子間相互作用により二次元に集積していることを確認した。

今後の研究の推進方策

今回合成した三角形MOPの結晶を用いて、様々な条件検討により単分子層の二次元材料へと剥離する手法を確立する。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2022-11-17   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi