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植物オルガネラRNA編集複合体の再構築とその構成タンパク質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22KF0228
補助金の研究課題番号 22F22762 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分外国
審査区分 小区分44030:植物分子および生理科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

竹中 瑞樹 (2023)  京都大学, 理学研究科, 准教授 (10796163)

研究分担者 SCHATZ-DAAS DEBORAH  京都大学, 理学研究科, 外国人特別研究員
受入研究者 竹中 瑞樹 (2022)  京都大学, 理学研究科, 准教授 (10796163)
外国人特別研究員 SCHATZ-DAAS DEBORAH MARIE  京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2024年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2023年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2022年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードRNA編集 / ミトコンドリア / 葉緑体 / タンパク質相互作用
研究開始時の研究の概要

植物のC-to-U RNA編集ではRNA上の特定のシチジンがウリジンに変換される。この機構は植物オルガネラの正常な遺伝子発現の為に必要不可欠である。顕花植物では、RNA編集反応は複合体によりなされることが知られている。これまで様々なタンパク質がRNA複合体構成因子として単離されてきた。しかし、活性型RNA編集複合体の再現には至っていない。本研究の目的は、タンパク質免疫沈降(CoIP)またはTurboID法を用いて既知のRNA編集因子と相互作用するタンパク質を網羅的に同定し、RNA編集複合体の全体像にせまることである。

研究実績の概要

C-to-U RNA編集はRNA上の特定のシチジンがウリジンに変換されるもので、植物オルガネラの正常な遺伝子発現の為に必要不可欠である。顕花植物では、RNA編集反応は複合体によりなされる。これまで様々なタンパク質がRNA 複合体の構成因子として単離されてきた。しかし、これまで活性をもつRNA編集複合体の再現には至っていない。本研究の目的は、タンパク質免疫沈降(CoIP)またはTurboID法を用いて既知のRNA編集因子と相互作用するタンパク質を網羅的に同定することで、新規RNA編集複合体の構成因子を単離する。またこれらを用いて活性をもつRNA編集複合体の再構築を目指す。当該年度の研究実績について記述する。
1)RNA編集酵素であるDYWドメインをもつPPRタンパク質と相互作用するタンパク質を同定するために、これらにHA-tagとビオチン化酵素TurboIDを付与したタンパク質をクローニングし、植物体へ形質転換した。具体的には葉緑体、ミトコンドリアで150ヶ所以上のRNA編集部位に関与するDYW2と、ミトコンドリアで複数のRNA編集部位に関与するMEF1,MEF11,MEF22 を用いた。C末端側にタグを付与した場合、酵素活性が失われるため、HA-tagとビオチン化酵素はN末端側に付与した。DYW2は葉緑体、ミトコンドリアで異なる複合体を形成していると考えられるため、両オルガネラの局在配列の下流にそれぞれクローニングした。
2)植物に形質転換したタンパク質の発現をウェスタンブロット解析により確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初作成に使用予定であったベクターを改良する必要があったため、クローニングに時間がかかったが、その後のクローニングは極めて効率よく行われたため、当初の予定にほぼ匹敵する速さで研究が進展している。コントロールとなる、HA-tagとビオチン化酵素のみを発現させた植物体を作成し、その発現をウェスタン解析により確認した。

今後の研究の推進方策

ミトコンドリアおよび葉緑体内でDYWタンパク質と近接するタンパク質をビオチン化するために必要なビオチン濃度の最適化を行っている。最適化終了後、植物体よりタンパク質を単離、精製し、質量分析によりビオチン化されたタンパク質を同定する。また並行してHA-tagを用いた免疫沈降法をおこなう。またC末端にタグを付与したタンパク質もクローニングし、N末端にタグを付与した場合とのその違いを比較する。これらの手法を総合的に用いて顕花植物におけるRNA編集複合体に含まれるタンパク質の網羅的な同定を目指す。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Characterization of the plant mitochondrial editosome by TurboID approach2023

    • 著者名/発表者名
      Debpraj Schatz, Mizuki Takenaka
    • 学会等名
      第65回 日本植物生理学会 神戸
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実績報告書
  • [学会発表] A 5'-3' exonuclease/flap-endonuclease is required for the control of RNA:DNA hybrids in plant mitochondria2023

    • 著者名/発表者名
      Deborah Schatz-Daas, Frederique Weber-Lotfi, Anais Le Blevenec, Pierre Mercier, Rana Khalid Iqbal, Andre Dietrich, Jose M. Gualberto
    • 学会等名
      第24回 日本RNA学会 那覇
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] A 5'-3' exonuclease/flap-endonuclease is required for the control of RNA:DNA hybrids in plant mitochondria2023

    • 著者名/発表者名
      Deborah Schatz-Daas, Frederique Weber-Lotfi, Anais Le Blevenec, Pierre Mercier, Rana Khalid Iqbal, Andre Dietrich, Jose M. Gualberto
    • 学会等名
      第24回 日本RNA学会 那覇
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-11-17   更新日: 2024-12-25  

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