研究課題/領域番号 |
22KF0330
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補助金の研究課題番号 |
21F21790 (2021-2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2021-2022) |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
薛 松濤 東北工業大学, 建築学部, 教授 (70236107)
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研究分担者 |
ZHANG XUAN 東北工業大学, 建築学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2023年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2022年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2021年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 地震応答解析 / 実地震記録 / 実構造物 / 誤差評価法 / パラメータ同定 / 振動解析モデル / 制振構造 |
研究開始時の研究の概要 |
建築物が経験した災害によって損傷が発生しそして時間がたつと経年劣化もする。組み立て構造物は特に接合部にこのような問題が生じる。そこで本研究はこのような接合部の損傷の予測のシミュレーションができるかどうかを、受け入れ先の東北工業大学の実構造物(8階建て鉄骨、仙台)の実地震記録(400件以上)を用いて、構造パラメータの変化傾向を繰り返し同定して明らかにし、応答予測プログラムを提案する。
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研究実績の概要 |
組み立て構造物の地震応答解析プログラムを作成し、将来起こり得る地震の応答を予測することは本研究の目的であり、本年度は特に次のような研究成果が得られた。 1、前年度で作成した解析モデルの詳細なパラメータ設定を変え、実測した12の地震波(2022年3月16日起きた大地震を含む)を入力し、得られた応答と実測応答値を比較してかなり精度の良い計算結果が得られた。最大誤差が50%ほどとなり、実地震波を用いた研究ではそれほど多くない。よって計算方法は確立できたと言えよう。 2、上記の12の地震波による応答を解析し、50%の誤差に抑えることができたが、その誤差をどのように評価するかについて検討し、約4通りの方法を提案し、計算した。現在はその内最適なものを探っている途中である。 一部の研究成果を2022年9月日本建築学会大会及び12月東アジア構造モニタリングシステムワークショップで公表し(DOI付き)、そして現在も論文を作成している途中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1、プログラムの作成が終わっていて、そのパラメータの調整もほぼ終わっている。 2、12個の実地震に対して計算結果と実測結果の誤差の最大は50%で、実地震と実構造においてはよい結果となっている。 3、研究成果の公表も行い、順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
1、4通りの誤差の評価法を提案したが、最適なものを提案したい。 2、本研究グループの他のチームが現在開発中のカメラによる実地震時の実構造物の変位を測定するシステムを開発の途中であるが、本研究の計算モデルでの変位計算結果がカメラシステムとの比較を行いたい。 3、約2編の論文を投稿したい。
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