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日本語学習者によるパラ言語情報伝達のメカニズム解明と指導法への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22KF0429
補助金の研究課題番号 21F21305 (2021-2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2021-2022)
応募区分外国
審査区分 小区分02090:日本語教育関連
研究機関株式会社国際電気通信基礎技術研究所

研究代表者

石井 カルロス寿憲 (2021, 2023)  株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 情報統合本部, 上級研究員 (30418529)

研究分担者 LI XINYUE  株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 情報統合本部, 外国人特別研究員
受入研究者 石井 カルロス寿憲 (2022)  株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 石黒浩特別研究所, グループリーダー (30418529)
外国人特別研究員 LI XINYUE  株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 石黒浩特別研究所, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2023年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2023年度: 1,154千円 (直接経費: 1,154千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード第二言語習得 / 声質 / 音響分析 / 自然会話 / 音声コミュニケーション / フィラー / パラ言語情報 / 態度発話
研究開始時の研究の概要

コミュニケーションには言語情報だけでなく,発話者の発話意図,態度などのパラ言語情報も含まれ,これらの情報は話し手の意図を適切に伝えるために重要な役割を果たしている。外国人日本語学習者による発話の態度・感情情報が母語話者に意図通りに伝わらないと指摘されている。このような問題は,外国人の労働が期待されている介護現場では重大な問題につながりかねない。本研究では,外国人日本語学習者によるミスコミュニケーションに着目し,日本語母語話者との生成・知覚パタンの相違を解明することを目指す。本研究を遂行することで,日本語教育におけるパラ言語情報の指導法という課題に体系的な知見が提供できることが期待される。

研究実績の概要

本研究では,中国語を母語とする日本語学習者による日本語自然会話データ中に見られるフィラーの母音の音響的特徴について検討し,日本語母語話者によるデータと比較を行なった。自然会話におけるフィラーの母音と通常単語中の母音の差異についても検討した。その結果,韻律および声質に関連する音響特徴(duration, F0mean, intensity, spectral tilt-related indices, jitter and shimmerなど)に関して,日本語母語話者と中国人日本語学習者の間および,フィラーの母音と通常単語中の母音の間に,顕著な差がみられた。さらに, 機械学習法random forestを用いた分析では,フィラーか通常単語の母音かの分類にduration と intensityが最も重要な手掛かりとなり,声質的特徴も貢献していることが明らかになった。これらの研究成果をまとめた論文が国際会議SpeechProsody2022で採択され、オンラインで発表を行った。
また,日本語母語話者による日本語態度音声と,外国人日本語学習者による日本語態度発話が態度および発話者群によってどのように変化するのかについても検討を進めてきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

産休・育休のため、当初の予定より進捗はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

産休・育休後の6月から、本研究の取り組みを再開する予定である。以下のように研究を進める予定である。
(1)日本語母語話者および外国人日本語学習者による自然会話について,これまでは発話の非流暢性に注目し,フィラーなどを対象に分析を行なったが,自然会
話におけるパラ言語情報を抽出し,母語話者と第二言語学習者の相違を検討する。
(2)シナリオ付きの感情・態度音声実験について,発話者の人数と国籍をより豊かにさせ,より充実したデータを集める。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Prosodic and Voice Quality Analyses of Filled Pauses in Japanese Spontaneous Conversation by Chinese learners and Japanese Native Speakers2022

    • 著者名/発表者名
      Li Xinyue、Ishi Carlos Toshinori、Fu Changzeng、Hayashi Ryoko
    • 雑誌名

      Proc. Speech Prosody 2022

      巻: - ページ: 550-554

    • DOI

      10.21437/speechprosody.2022-112

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 日本語自然会話におけるフィラーの音響分析-日本語母語話者および中国語を母語とする日本語学習者を対象に-2022

    • 著者名/発表者名
      LI XINYUE, 石井 カルロス寿憲, 林 良子
    • 雑誌名

      日本音響学会音声研究会資料

      巻: 2 ページ: 27-30

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] 中国語を母語とする日本語学習者による態度音声の音声分析:F0曲線と声質に焦点をあてて2021

    • 著者名/発表者名
      LI XINYUE, 石井 カルロス寿憲, 林 良子
    • 雑誌名

      第35回日本音声学会全国大会予稿集

      巻: 1 ページ: 50-55

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Prosodic and Voice Quality Analyses of Filled Pauses in Japanese Spontaneous Conversation by Chinese learners and Japanese Native Speakers2022

    • 著者名/発表者名
      Xinyue Li, Carlos T. Ishi, Changzeng Fu, Ryoko Hayashi
    • 学会等名
      Speech Prosody 2022
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 中国語を母語とする日本語学習者による態度音声の音声分析:F0曲線と声質に焦点をあてて2021

    • 著者名/発表者名
      LI XINYUE, 石井 カルロス寿憲, 林 良子
    • 学会等名
      第35回日本音声学会全国大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 日本語自然会話におけるフィラーの音響分析-日本語母語話者および中国語を母語とする日本語学習者を対象に-2021

    • 著者名/発表者名
      LI XINYUE, 石井 カルロス寿憲, 林 良子
    • 学会等名
      日本音響学会音声研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-12-25  

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