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現代的なアノマリーの理解の超弦理論への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ0311
補助金の研究課題番号 22J22236 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分国内
審査区分 小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
研究機関東北大学

研究代表者

小林 舜  東北大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2024年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2023年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2022年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードヘテロティック超弦理論 / ブレーン / 古典解 / string理論 / D-brane / K理論 / アノマリー
研究開始時の研究の概要

一般相対性理論と量子力学は、それぞれ成功を収めている物理の分野である。しかし、これらを統一的に記述する量子重力理論は完成していない。超弦理論はその量子重力理論の第一候補の理論である。私は超弦理論の発展のために研究をおこなっている。
量子力学にはアノマリーと呼ばれる現象がある。それは量子力学の重要な現象の一つで、アノマリーの理解が進むことでなされた量子力学の発展が数多く存在する。
私は超弦理論に対し、このアノマリーの理解を用いることで超弦理論の発展に貢献したいと考えている。

研究実績の概要

前年度から行っていたQCDに関する研究に関する論文を発表しました。トフーフトアノマリーマッチングという技術を用いて、虚数化学ポテンシャルの空間についての相図に制限をかけたものです。
最近行っている研究は、ヘテロティック超弦理論の枠組み内で、従来知られているブレーンとは異なる新たなタイプのブレーンに焦点を当てたものです。この新たなブレーンは、その存在と、ある領域における記述が先行研究により示されているものです。このブレーンはD-braneなどが持つようなhigher formの場との直接的な結合が存在せず、非可換ゲージ場におけるinstanton的な配位から生じるchargeを有しております。D-braneの発見は、超弦理論の非摂動的理解を深めるとともに、AdS/CFT対応のような理論物理学の重要な発展に大きく貢献しました。このように、ブレーンの理論は超弦理論の研究において中核的な役割を果たしてきました。新たに提案されるブレーンも、D-braneと同様に重要な影響を与えることが期待されます。特に低エネルギー有効理論である超重力理論における古典解の存在が予想されています。この古典解の発見は、超弦理論のさらなる発展に繋がると考えられます。
この新しいブレーンの特性を理解し、それが理論上どのような意味を持つのかを解明するために、私は多角的なアプローチを取り入れて研究を進めています。具体的には、このブレーンが持つ理論的な意義や、それが超弦理論の枠組み内でどのように機能するかを詳細に分析し、その結果をもとに古典解の構成を試みています。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

解析解求めることに重点をおいて、可積分系に関する知識を学び、応用するなどしていました。しかし、解析解を求めることができず、それに費やした時間の分遅れているという状況です。一方で数値的な解析を現在進めており、そちらは研究が進行している状況です。

今後の研究の推進方策

現在進めている数値的な解析を完了させます。また、Euclideanでの解を解析的・数値的に調べます。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] The QCD phase diagram in the space of imaginary chemical potential via ’t Hooft anomalies2023

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi Shun K.、Yokokura Takahiro、Yonekura Kazuya
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics

      巻: 2023 号: 8 ページ: 1-28

    • DOI

      10.1007/jhep08(2023)132

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 虚数化学ポテンシャルの空間のトフーフトアノマリーを用いたのQCD相図の解析2023

    • 著者名/発表者名
      小林 舜
    • 学会等名
      日本物理学会 第78回年次大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Atiyah-Patodi-Singer指数定理のaxial anomalyによる導出2022

    • 著者名/発表者名
      小林舜
    • 学会等名
      場の理論と弦理論 2022
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-12-25  

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