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土地神の受容と変容をめぐる民俗学的研究―沖縄の土帝君・台湾の土地公を事例として―

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ0432
補助金の研究課題番号 22J20792 (2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2022)
応募区分国内
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

大城 沙織  筑波大学, 人文社会ビジネス科学学術院, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2025-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2023年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2024年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード沖縄 / 土地神 / 台湾 / 民俗学 / 民間信仰 / 中国周縁地域
研究開始時の研究の概要

土帝君とは琉球王国時代に中国から招来された土地神、農耕神であり、現在でも沖縄各地で信仰されている。沖縄各地の土帝君信仰は多様であり、その信仰からは地域レベルでの中国的信仰の受容、琉球王府との関係性、近世から現代に至るまでの土地を巡る歴史観を辿れると考える。
本研究では沖縄島と周辺離島で土帝君に関する民俗誌研究を重ねながら、土帝君のルーツとされる土地公との比較を行う。土地公との比較にあたっては、台湾にて歴史的背景を踏まえた現地調査を実施する。そのなかでも本研究は特に現在の祭祀実践に注目し、琉球国時代から現在までの村落の歴史観や民衆レベルでの異文化交流を描き出そうとするものである。

研究実績の概要

本研究は沖縄の土帝君と台湾の土地公の比較研究を目的とし、民俗誌的記述を試みるものである。土帝君は琉球国時代に中国からもたらされた神であり、土地神としての性質をもつ。その性質上、信仰の様相は多様であり、数も膨大であることが研究上の困難でもある。東南アジアの華人及び華僑グループによる土地公信仰の中国語論文は存在するものの、華人でない沖縄の人々が祀る土帝君信仰の研究はなされておらず、国際的な研究史という点でも意義がある。
本年度は研究対象である土地神、土帝君の祭祀日を中心的に複数地域で聞き取り調査、祭祀の参与観察を行った。具体的には北中城村、読谷村、南城市、那覇市が挙げられる。本年度は沖縄の土帝君の多様性とその背景に注目したことから、年間を通して複数地域での調査を行った。地域によって自治会や郷友会、親族集団と祭祀組織が異なり、土地神に求められる役割もまた変化している。また調査を通し土帝君が霊石「ビジュル」と習合している事例が複数存在していることが分かった。そのため、霊石であるビジュルについての調査にも着手した。
2023年2月、3月には台湾に渡航し、土帝君のルーツとなる土地公の調査を台南市および桃園市で行った。台湾の土地公祭祀は祭祀日こそ一致し、供物には類似性がみられるものの、祭祀組織や奉納される芸能等は大きく異なる。台湾の神観念を理解することで、沖縄において何がどのように受容されたのかを知ることができると考える。同時に台湾の土地公の多様性にも注意した調査を行った。沖縄で土地神信仰と霊石信仰の習合が見られたように、台湾の土地公にも石や樹木といったアニミズムとの関係を伺わせる事例が複数存在する。祭祀の参与観察をはじめとする現地調査と並行し、廟が独自に発行している冊子を中心とした文献調査も行った。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 沖縄における外来信仰の習合-土帝君とビジュルを事例としてー2022

    • 著者名/発表者名
      大城沙織
    • 学会等名
      日本民俗学会第74回年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [図書] 明日へ翔ぶ 62023

    • 著者名/発表者名
      公益信託 松尾金藏記念奨学基金
    • 総ページ数
      506
    • 出版者
      風間書房
    • ISBN
      9784759924626
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-28   更新日: 2024-03-26  

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