研究課題/領域番号 |
22KJ0482
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補助金の研究課題番号 |
22J14138 (2022)
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 基金 (2023) 補助金 (2022) |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
篠崎 真良 千葉大学, フロンティア医工学センター, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2023年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 手袋型生体計測装置 / 毛細血管再充満時間 / 常時携行型爪床圧迫テスト定量化装置 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで患者状態の正確な把握のために生体情報毎に測定装置が開発されている.一方で医療従事者が携行する医療物資数が増加し,災害・事故現場などの一刻を争う状況では救急活動能力を低下させる課題がある.この課題解決のために,医療従事者全体の救急活動能力を抜本的に高める次世代型ウェアラブル生体計測装置を開発する.この次世代型ウェアラブル生体計測装置によって,医療物資数や計測時間を増加させずに災害・事故現場などの一刻を争う状況においてより正確な診断を実現する.
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研究実績の概要 |
医療従事者の救急活動能力を抜本的に高める次世代型生体計測装置の実現のために、携行型毛細血管再充満時間(CRT)測定装置を用いて健康成人における末梢循環不全の閾値を検討した。その結果、健康成人の末梢循環不全のCRTの閾値は2.88秒であることを明らかにした。本研究成果は災害医療の専門誌であるPrehospital and Disaster Medicine誌(Impact factor: 2.2,Cambridge University Press)に発表した。そして携行型CRT測定装置が国際的な評価を受け、米国SHOCK学会の年次大会で招待講演を行った。 CRT測定用のウェアラブル生体計測装置を試作し、携行型装置と測定値の一致性を評価した。その結果、ウェアラブル生体計測装置の試作機と携行型装置の測定値は一致性を示した。本結果をまとめ、Artificial Life and Robotics誌(Impact factor: 0.9,Springer)に掲載した。 CRT・脈拍・酸素飽和度・温度がまとめて測定できる手袋型生体計測装置(Medic Hand)を試作した。試作したMedic Handのユーザエクスペリエンス(UX)を評価するために、非医療従事者16名と救急救命士2名を対象としたアンケート評価を実施した。その結果、非医療従事者と救急救命士の双方が開発したMedic Handは救急活動における生体情報収集を効率化する高いUXを有すると回答した。 以上のように特別研究員としての研究活動を通して得られた成果はMedic Handのようなウェアラブルデバイスが救急活動の課題を解決する重要な技術であることを示すものである。
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