• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

児童・生徒の精神保健に関する保護者の知識・理解向上に向けた教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22KJ0620
補助金の研究課題番号 21J21319 (2021-2022)
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分基金 (2023)
補助金 (2021-2022)
応募区分国内
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関東京大学

研究代表者

日下 桜子  東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2023-03-08 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2023年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード保護者 / 子ども / 中高生 / メンタルへルスリテラシー / 教育 / プログラム開発 / メンタルヘルスリテラシー / 教育プログラム
研究開始時の研究の概要

思春期にはうつ・不安等の精神の不調が急増するが、子どもは自身の精神の不調に気付きにくく、仮に気付いても援助を求めない場合が多い。そこで、身近な大人である保護者が子どもの不調に気付き、適切に対処することが重要だと考えられる。この役割を果たす上で必要な不調に気付く力や支援機関に関する知識・理解等を高めるために、保護者を対象とした複数の教育プログラムが開発されてきたが、既存のプログラムには課題があると考えられる。本研究ではその課題を克服すべく、思春期に発症が増える代表的な精神疾患を扱い、短時間で実施可能なプログラムを新たに作成する。そして、その効果を検証し、効果と利用価値の高いものへと発展を進める。

研究実績の概要

令和5年度は、精神保健に関する保護者の知識・理解を高めるための教育プログラム(改良版)の効果検証を行った。本年度に公立中学校・高等学校に入学する生徒の保護者1000名以上を対象に改良版の教育プログラムを実施し、実施の前後に効果測定のための質問紙調査を行った。具体的には、教育プログラムはナレーション付きのスライドとアニメ動画(各5分程度)からなる短時間の動画であり、精神疾患の発症は10代で増えることや精神疾患は誰でもかかる可能性があること等を重点的に扱った。将来子どもたちと接する立場にある看護学生でのデータ解析も参考に保護者の回答を解析したところ、教育プログラムの効果が示唆された。
本研究課題では第一に、これまでに国内外で行われた教育プログラムの効果検証を系統的にレビューし、その数と質が限られていることを示した。採用文献のプログラムは実施にまとまった時間を要するものが多かった。第二に、短時間で実施可能なプログラムのパイロット版を作成・実施するとともに、質問紙調査の結果から、保護者の知識・理解のレベルに改善の余地があることを明らかにした。第三に、プログラムの効果と普及可能性を高めるべく改良し、改良版のプログラムの効果を検証した。第二と第三の研究への参加に同意した保護者はそれぞれ依頼対象の保護者の8割以上に達し、メンタルへルスへの関心の高い人だけではなくそうでない人の回答も用いて検討できたと思われる。本研究は精神保健に関する保護者の知識・理解の向上を通して、子どもの精神不調の早期発見・対処に寄与しうるものと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] A survey of mental health literacy in parents and guardians of teenagers2024

    • 著者名/発表者名
      Kusaka Sakurako、Foo Jerome Clifford、Yamaguchi Satoshi、Yukawa Ayuko、Arai Takuya、Sawamura Fumika、Togo Fumiharu、Sasaki Tsukasa
    • 雑誌名

      Frontiers in Psychiatry

      巻: 15

    • DOI

      10.3389/fpsyt.2024.1295918

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Mental Health Literacy Programs for Parents of Adolescents: A Systematic Review2022

    • 著者名/発表者名
      Kusaka Sakurako、Yamaguchi Satoshi、Foo Jerome Clifford、Togo Fumiharu、Sasaki Tsukasa
    • 雑誌名

      Frontiers in Psychiatry

      巻: 13

    • DOI

      10.3389/fpsyt.2022.816508

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 10代の子どもの保護者を対象とした精神保健リテラシー調査のレビュー2023

    • 著者名/発表者名
      日下桜子、湯川充佑子、佐々木司
    • 学会等名
      第15回日本不安症学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 看護学生を対象としたメンタルへルスリテラシー教育プログラムの効果検証2023

    • 著者名/発表者名
      日下桜子,大家さとみ,山田浩雅,山口智史,松隈誠矢,佐々木司
    • 学会等名
      日本学校保健学会第69回学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] メンタルヘルスに関する保護者の理解の向上を目指した教育の効果検証のシステマティックレビュー2022

    • 著者名/発表者名
      日下桜子、山口智史、Foo Jerome、東郷史治、佐々木司
    • 学会等名
      第14回日本不安症学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 思春期の子どもの保護者の精神保健リテラシー2022

    • 著者名/発表者名
      日下桜子、山口智史、東郷史治、佐々木司
    • 学会等名
      日本学校保健学会第68回学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 思春期の子どもの保護者向けの精神保健リテラシープログラム:系統的レビュー2021

    • 著者名/発表者名
      日下桜子、山口智史、Foo Jerome、東郷史治、佐々木司
    • 学会等名
      第13回日本不安症学会学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 思春期の子どもの保護者を対象とした精神保健リテラシープログラムの系統的レビュー:新たなプログラムの開発に向けて2021

    • 著者名/発表者名
      日下桜子、山口智史、Foo Jerome、東郷史治、佐々木司
    • 学会等名
      日本学校保健学会第67回学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi